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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

注目マーケティングトピックス2025

「労働力としてのマーケターはもういらない。」すがけんさんに聞く、生成AI時代にマーケターが生き残る術

マス偏重から脱却を。「蓄積型の投資対象」としてSNSを育てていく

――広告費を抑えるというお話が出ましたが、テレビCMなどの広告費を抑えてしまったら、さらに利益が減少してしまうのではないでしょうか。

 かつてはテレビCMや新聞広告などの「マス」を主戦場として、大量の認知獲得を目指す広告戦略が王道でした。もちろん今もその効果がゼロになったわけではありませんが、情報の流れが変わった今、やり方を見直す必要があります。

 これからは、顔の見えない「大衆」ではなく、顔の見える「個客」との接点が求められる時代です。だからこそ、マス一辺倒から脱却し、SNSやデジタルを“新たな接点”として捉え直すことが重要です。

 そしてその接点では、バズや一発勝負ではなく、「どう伝わるか」が問われます。SNSは単なる拡散ツールではなく、企業と顧客が時間をかけて関係を築く場。広告は自己紹介、SNSは他己紹介ーーそうした構造理解のもと、SNSを一過性ではなく「蓄積型の投資対象」として育てていく姿勢が大切です。

 つまり「どこで消費者接点を持つか(例:マス vs SNS)」と「どう伝わるか(例:関係性の蓄積)」の両輪を考え、マーケティング戦略を再設計することが、狭義のマーケティングを抜けるカギだと思います。

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会社は変えられなくても、「自分」は変えられる

――ここまでのお話を踏まえて、今後マーケター一人ひとりは、どんなキャリアを歩んでいけばいいと考えられますか。

 シンプルに給与アップという意味で考えるなら、一人あたりの生産性が高い会社へ転職するか、今の会社や自分自身の生産性を変えていくかの二択でしょう。何をやるかのまえに、どこにいるか。キャリアにおいてもポジショニングは重要です。

 会社における生産性、個人における生産性が上がらない仕事については、どんどん進んで手放し、「タスク」はAIに任せていった方がいいでしょう。たとえば、私は今日のインタビューも、一人で考え込むのではなくChatGPTと相談しながら、スライドを作成して準備してきました。最近はもっぱら、生成AIと音声認識で対話を繰り返しながら進めている仕事ばかりになってきましたね。

――日々の仕事に忙殺されて、「生成AIを試す時間もない」と思うマーケターもいそうです。

 そういう声はよく聞きますね。ですが、忙しくて時間のない人こそ、生成AIで生産性を上げていってほしい。時間がないからと諦めてしまうのはもったいないです。なぜなら、いきなり会社は変えられなくても、「自分」は変えていけるはず。まずは土日だけでもいいので、生成AIに触れてみてください。

 たとえば、自分が仕事で使っているカレンダーのキャプチャを撮り、「この働き方をどう思いますか、効率化できるところはありますか」とAIに聞いてみましょう。AIのアドバイスをもとに、とにかく無駄な時間は削って、カレンダーに余白を作り、生産性の高い仕事に置き換えていく。第一歩として、そこからスタートしてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/06/05 07:30 https://markezine.jp/article/detail/49156

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