ニールセン デジタルは、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、生成AIアシスタントの利用状況を発表した。
2025年3月のレポートによると、生成AIアシスタントジャンルにおいて、利用者数が最も多かったのは「Chat GPT」で931万人、「Google Gemini」が261万人、「Microsoft Copilot」が190万人で続いた。また、平均利用時間では「Chat GPT」が月91分34秒で最も長く、「Claude」が月54分39秒で続いた。

次に、利用者数上位5サービスを合計したターゲットGRPを年代別に見ると、若年層ほど高い傾向があり18~34歳が最も高く1,172%、次いで35~49歳で922%となった。

最後に、ターゲットGRP(TARP)が最も高かった18~34歳の利用状況をサービス別に見ると、利用者数は「Chat GPT」が393万人で最も多く、次いで「Google Gemini」が71万人となった。また、月平均利用回数でも「Chat GPT」が60回で最も多く、「Perplexity」が20回で続いた。

PerplexityやClaudeのように利用者数は少ないものの、利用回数が多く、利用時間が長いサービスがあることが明らかになった。さらに18~34歳の若年層においては、上位5サービスの合計ターゲットGRPが他世代よりも高く、サービスによる平均利用回数が全年代と異なる傾向が見られた。今後は、Iによる情報収集行動の変化を捉えることで、若年層の関心や接触チャネルを把握し、広告やタッチポイント戦略に活かすことが求められる。
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