タイミングとクリエイティブが重要!
──ここから具体的な施策についてうかがっていきたいと思います。いつ、どのような枠で記事を公開したのでしょうか?
山本(Hakuhodo DY ONE):Yahoo!ニュースでは、1月18日土曜に記事を公開し、同日に「トピックスPR」からも誘導しました。LINE NEWSでも同じく1月18日の22時頃に配信される「LINE NEWS DIGEST」で記事へ誘導しました。

山岡(花王):掲載するタイミングはこだわりましたね。平日よりも休日のほうが実店舗での購入がされやすいので週末を狙いました。さらに、主要な販売店のキャンペーン実施日と連動させることで盛り上がりを作っていきたいと考えました。
矢島(LINEヤフー):クリエイティブにもこだわっていただきました。「トピックスPR」の見出しには「シャンプー迷子へ」という言葉を入れ、一方で「LINE NEWS DIGEST」は「ベスコス受賞」という言葉を入れることで、媒体に合わせて検討いただきました。
山本(Hakuhodo DY ONE):様々なニュースを取り扱うYahoo!ニュースやLINE NEWSと、身近なヘアケア商品のトーンの違いを懸念していましたが、うまく噛み合わせられたと思います。

上山(博報堂):THE ANSWERは「100年の答え」など比較的強いメッセージが多い点も、情報感度の高い方々とマッチしたのではないかと考えています。
翌日の購買シェアが過去最高に!
──本取り組みでの成果を詳しく教えてください。
矢島(LINEヤフー):大きな反響がありました。「トピックスPR」のクリック率が非常に高く、記事の読了率も通常より2倍ほど高い結果でした。記事の公開・配信日には検索数も急上昇していました。
山岡(花王):購買面でも実施直後に日別で最高のシェアが出ました。「山を作る」という目標はわかりやすく達成できたのではないかと思います。実績のあるテレビCMとは異なる、効果が未知数な新しい取り組みだったため、社内からは懐疑的な声もありました。しかし、これだけ明確な結果が出たことで、社内にも新しい成功事例を示すことができました。
さらに、この成果は流通パートナーの皆様との関係にも良い影響をもたらしました。当初は商談で今回の取り組みの効果を信じていただくのが難しい側面もありましたが、結果的に「この施策のおかげで売上が伸びた。商品を導入して良かった」と評価の声をいただくことができ、信頼関係の強化にもつながっています。