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注目マーケティングトピックス2025

SalesforceがAIエージェントと描く「Agentic Marketing」の未来

「Agentic Marketing」はどこから始めるべきか?

 Agentic Marketingでは、より迅速なキャンペーンの立ち上げ、チャネルを横断した見込み客との会話内容に基づくエンゲージ、BtoBマーケティングにおけるリードの自動的な精査、キャンペーンの最適化に至るまで、あらゆる側面でのマーケターの支援のやり方が大きく変わるとわかった。

 マーケターが次に考えることは、「Agentic Marketingをどうやって始めればいいのか?」だろう。この疑問に対し、セールスフォースは、どの製品の場合でも一貫して「スモールスタート+スモールサクセス」を推奨してきた。Marketing Cloud Nextの場合も同じだ。ケルマン氏は、キャンペーンの4つのステップそれぞれでおすすめのユースケースを紹介した。

 まず、キャンペーンの立ち上げでは、予定しているキャンペーンの中から失敗リスクの低いものを1つ選び、AIエージェントにサポートしてもらう。次に、見込み客とのエンゲージでは、WebサイトのFAQをAIエージェントに置き換えることを勧めた。既存のFAQコンテンツをすべてData Cloudにロードするだけでも顧客体験が変わるはずだ。そして、リードの精査については、停滞しているキャンペーンをAgentforceに任せ、結果を評価してみる。最後、キャンペーンの最適化については、Agentforceから日次でパフォーマンスサマリーをもらう。そこから徐々に対象範囲を拡大していく。

 これまでのMarketing Cloudは、年間2兆件規模の「Do-Not-Reply」メッセージの配信をサポートしてきた。これが2兆件の会話に変われば、マーケターが展開するキャンペーンの規模とパフォーマンスはより向上するはずだ。ありきたりのマーケティング自動化から、AIエージェントを活用した次世代マーケティングへの転換に挑戦する時期が来ている。

Agent Marketing、最初の4つのユースケース
図3:Agent Marketing、最初の4つのユースケース(出典:セールスフォース)

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタントとして活動中。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/07/02 08:00 https://markezine.jp/article/detail/49402

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