「Agentic Marketing」はどこから始めるべきか?
Agentic Marketingでは、より迅速なキャンペーンの立ち上げ、チャネルを横断した見込み客との会話内容に基づくエンゲージ、BtoBマーケティングにおけるリードの自動的な精査、キャンペーンの最適化に至るまで、あらゆる側面でのマーケターの支援のやり方が大きく変わるとわかった。
マーケターが次に考えることは、「Agentic Marketingをどうやって始めればいいのか?」だろう。この疑問に対し、セールスフォースは、どの製品の場合でも一貫して「スモールスタート+スモールサクセス」を推奨してきた。Marketing Cloud Nextの場合も同じだ。ケルマン氏は、キャンペーンの4つのステップそれぞれでおすすめのユースケースを紹介した。
まず、キャンペーンの立ち上げでは、予定しているキャンペーンの中から失敗リスクの低いものを1つ選び、AIエージェントにサポートしてもらう。次に、見込み客とのエンゲージでは、WebサイトのFAQをAIエージェントに置き換えることを勧めた。既存のFAQコンテンツをすべてData Cloudにロードするだけでも顧客体験が変わるはずだ。そして、リードの精査については、停滞しているキャンペーンをAgentforceに任せ、結果を評価してみる。最後、キャンペーンの最適化については、Agentforceから日次でパフォーマンスサマリーをもらう。そこから徐々に対象範囲を拡大していく。
これまでのMarketing Cloudは、年間2兆件規模の「Do-Not-Reply」メッセージの配信をサポートしてきた。これが2兆件の会話に変われば、マーケターが展開するキャンペーンの規模とパフォーマンスはより向上するはずだ。ありきたりのマーケティング自動化から、AIエージェントを活用した次世代マーケティングへの転換に挑戦する時期が来ている。
