運用体制の改善に必要な“知識の解像度”
石垣:代理店さんに任せていた時は、効果が出なければ代理店さんのせいにできてしまう環境でしたが、インハウス化することで責任感がより強くなり、成果向上を目指してしっかりと取り組むようになりました。部下の2人についても自分から提案してくれることが多くなっています。

石垣:現状でも代理店さんにお任せしている領域もありますが、代理店さんとの定例ミーティングなどで話を聞く中でも、自分たちの運用経験があるからこそ、より質の高い学びを得られるようになりました。これまでは「そうなんだ」で終わっていたところを、自分の業務に生かせるものがないか、という視点で聞けるようになっています。
━━今回の運用体制変更を振り返って、同じような課題を抱える企業に向けてアドバイスがあればお願いします。
石垣:一般的なアドバイスになってしまいますが、小さく始めてみることをお勧めします。インハウス化は手間がかかりそうに思えますが、「Shirofune」を使えば1日5分程度で取り組めますし、思っているほど負担はかかりません。弊社では結果的にCPAがかなり改善したので、それだけを見てもやる意味があったと思います。
竹下:初期設定はそれなりに工数がかかりますが、そこさえ乗り切れれば負担にはならないと思います。社内においてデジタルマーケティング業務への解像度を上げることが重要で、その手段の一歩目を踏み出していただくのに「Shirofune」は良いソリューションです。
基本的にはセルフサーブ型でご利用いただけますが、代理店さんに依頼されている企業様がインハウス化を検討される場合は、最初の段階でつまずくと続けるのが大変になってくるので、今回のようにサポートプランで伴走させていただくケースが良いと考えています。

広告運用以外の領域もインハウス化を進めるために
━━今後の展望を教えてください。
石垣:広告運用のインハウス化に続いて、LP制作やホームページ運用のインハウス化も検討しています。ただし、LP制作などは手間がかかると思われるため、外部委託とのバランスを取りながら進めたいと考えています。
竹下:今後はクリエイティブのPDCAが広告運用の中心になってくると予想しています。「Shirofune」としても、パフォーマンスの結果を踏まえた次の施策提案なども機能として提供し始めており、そういった領域でも価値提供していきたいと考えています。
各企業にとってのベスト体制は、代理店との組み合わせも含めて様々です。たとえば部分的なインハウス化は最初のステップとして有効ですが、正解はそれ一つだけというわけではないのです。今後も企業ごとのベストな体制の構築や探索にうまく貢献していきたいと思っています。
笠原:キーワード選定や広告文作成、クリエイティブ制作など、本来人が時間を割くべきところに集中できる環境づくりにはやりがいがあります。広告主様が一番商品のことを知っているため、その点でインハウス化はやはり魅力的な選択肢の一つです。メディケア生命様のように、手間をかけずに成果を上げられる企業様が増えるように、今後もサポートをしていきたいです。
