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デジタル広告のCPAが7割に改善!メディケア生命保険が挑戦した“自動化時代”の運用体制見直し

 デジタル広告の自動化技術が進歩する中、多くの企業が運用体制の見直しの機会をうかがっている。このまま代理店に任せきりで良いのか、自社にノウハウを蓄積しなくて良いのか━━そんな課題に直面するマーケティング担当者は少なくないだろう。メディケア生命保険は2024年、デジタル広告運用のインハウス化を決断。運用自動化ソリューションを展開するShirofuneの伴走支援を受けながら、段階的に新たな組織体制を構築してきた。その結果、CPAを従来の7割まで改善し、チーム全体のスキル向上も実現したという。同社の取り組みから、インハウス化成功の秘訣を探る。

AIによってさらにデジタルマーケティングが加速する

━━まずはメディケア生命保険におけるデジタル広告の役割について教えてください。

石垣:ダイレクトな集客において、デジタル広告はメインチャネルとなっています。獲得チャネルのうちWebが8~9割を占めており、マス広告はほとんど行っていません。

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メディケア生命保険株式会社 市場戦略部ダイレクトマーケティング室室長 石垣佳孝氏
入社時にWebマーケティング部門の立ち上げに携わり、5年前より現職。ダイレクト募集の件数増加をミッションとし、Webサイトを中心とした集客施策を統括

━━生命保険業界全体で、デジタル化の流れはいかがでしょうか?

石垣:ネット申し込みをする保険会社は、ここ5~6年で確実に増えてきました。一方で、「誰かに相談して納得してから入りたい」というニーズが圧倒的に多いのも事実です。そのため保険業界のEC化率はまだまだ少ないのが現状ですが、今後生成AIが普及すれば、AIに相談してそのままネットで申し込むという流れが増えてくると考えています。

画像alt:メディケア生命保険の公式サイト
メディケア生命保険の公式サイトより

笠原:検討されるお客様が徐々に、人に相談するより、Web上から積極的に情報を取得するように変わってきているなというのは広告業界にいても感じるところです。そのような中でデジタル広告を含め、デジタルのタッチポイントを通じたお客様へのリーチをどのように増やすかは改めて大事だと思います。

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株式会社Shirofune 社内運用推進コンサルタント 笠原安奈氏
広告代理店で広告運用を担当した後、Shirofuneに入社。企業の広告運用内製化を専門的にサポートするコンサルティング業務に従事

自動化と社内教育の必要性を感じ、インハウス化を決断

━━2024年より運用体制の見直しを行い、インハウス化を進められたとのことですが、その背景を教えてください。

石垣:もともと6~7年前から、運用をお願いしていた代理店さんとの会話を通して、たとえばGoogleの機械学習によって広告運用成果を自動で上げられるようになるということなどを知識として得ていました。「将来的には内製化したい」とその当時から思っていたのです。2019年の展示会でShirofuneさんを知り、導入を検討しましたが、当時は社内の体制の都合で見送りとなりました。

 その後、代理店さんの運用体制が変わったことを機に、改めてインハウス化を検討しました。単にコストを抑えたいというだけでなく、担当者2名がWeb業界出身ではないことから代理店さんとの月1回の打ち合わせだけでは知見が蓄積されづらいという課題もありました。内製化して経験を積ませた方が良いと判断し、本格的にインハウス化に動き始めました。

━━Shirofuneさんから見て、こうした課題は他の企業にも共通するものでしょうか?

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株式会社Shirofune 取締役 事業責任者 竹下智視氏
新卒でWeb広告代理店に入社し、リスティング広告をはじめとする運用型広告のオペレーション組織立ち上げに従事。その後Shirofuneに創業メンバーとして参画し、現在は企業の広告運用内製化支援事業の責任者を務める

竹下:非常に多いですね。特にコロナ後から流れが変わってきたと感じています。デジタルマーケティングの重要性が高まり、自社内に知見やナレッジがほとんどない状態のままで、将来的に大丈夫なのかという課題感を持つ企業が増えています。デジタルマーケティングを自社でハンドリングでき、スピーディーに対応できる体制を整えるべく、インハウス化を検討されるケースが増えてきたと感じます。

 あくまでインハウス化は手段の一つなので、各企業においてベストソリューションは異なります。ただ、業務の解像度を上げるという意味で一歩目を踏み出すことは良い選択肢になりうると思います。

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「1日5分」でOK。インハウス化が急激に進んだ理由

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社Shirofune

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/08/19 10:00 https://markezine.jp/article/detail/49454

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