みずほ銀行、サイバーエージェント、フライウィールは、共同でデジタル広告サービスの提供を開始した。これは2024年1月のマーケティングプラットフォーム事業に関する戦略的業務提携に基づくもので、銀行データを活用し個々の顧客にパーソナライズされた広告を配信する仕組みとなる。

同サービスではDSP(Demand-Side Platform)を用い、2つの方法で広告展開を行う。一つはみずほ銀行のWebサイトやアプリといったオウンドメディアでの配信となる。まずは取引先企業の役職員を対象とした会員制Webサイト「みずほプロムナードウェブ」で配信を開始し、順次「みずほポイントモール」などにも拡大を予定している。
もう一つの方法は、トレジャーデータが提供するTreasure Data CDPを活用し、外部メディアや広告配信プラットフォームに広告を配信するモデルだ。オプトインで同意を取得した顧客データを利用し、フライウィールの「Conata」を用いて共同で開発した同意管理基盤を活用する。
同サービスのデジタル広告により、利用者はWeb上で自身の興味・関心に応じた情報を受け取ることができ、広告主の効果的なマーケティング施策の実現を支援する。広告サービス全体は「Mizuho Insight Interactive LinX(Mi-Int LinX/ミントリンクス)」として展開し、広告配信だけでなくプランニングや効果分析サービスも含む。
なお情報の利活用停止を希望するみずほ銀行の顧客向けには、専用Webサイトとコールセンターを設置して対応していく。
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