2025年7月31日、博報堂 Woman Wellness Programは「女性の外見とのつきあい方とルッキズムに関する意識調査」の結果を公開した。本調査は、15~74歳の日本国内在住女性1,034名を対象に実施したもの。調査によると、「ルッキズム」という言葉の認知度は全体で51.3%だった。認知度は世代が若いほど高く、10~20代では67.5%に達している。

認知者の中で「ルッキズム」を「外見至上主義/外見の良さの過度な重視」と捉える回答が45.8%と最も多く、「外見に基づく偏見や差別」「見た目を基準にした優遇」「見た目で人の価値を判断する社会」といった認識も上位に挙げられた。

外見重視社会への若年層の意識
「ルッキズム」をなくしたいかという問いに対し、15–74歳女性の63.0%が「なくしたい」と回答。なかでも10代の関心が最も高く(72.5%)、若年層ほど意識が高いことが明らかになった。

「人間の見た目の良さや美しさが重視される社会になっている」と感じる割合は、10代で70.2%、20代で59.0%、30代で59.6%と、30代以下で高かった。一方で、そのような社会傾向を「否定的」に捉えている割合も10代で50.3%と高く、20代(38.6%)が続いた。

外見への意識と実践行動
自身の顔に対し「好きではない」と答えた女性は47.1%となり、「好き」の22.6%を大きく上回った。外見全体を「手をかけてより良く整えたい」と考える割合は68.1%で、外見を磨くことに対する前向きな価値観が広く浸透している様子がうかがえる。

また、過去1年以内に外見をより良く整えるために取り組みを実践した女性は全体の79.2%。取り組み内容では、「生活習慣の改善」(52.5%)、「サロンケア・エステ」(42.7%)、「セルフケア」(41.4%)が上位となった。実践者の6~8割強が「満足した」「自信が増した」などのポジティブな変化を実感している一方、情報収集のみを行った場合は4割強がネガティブな感情も経験している。

調査概要
- 調査手法:インターネット調査
- 調査対象:日本全国の15–74歳女性 1,034名(人口構造に合わせたウェイトバック)
- 調査時期:スクリーニング調査 2025年2月5日~6日/本調査 2025年2月7日~10日
- 調査委託先:QO
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