大広WEDOは2025年7月31日、Mavericksと共同開発した、生成AIによる広告制作支援ツール「DDDAI Studio(ディーディーディーエーアイ・スタジオ)」を正式にリリースした。
近年、生成AIは広告分野において新たな表現手段として注目を集めており、特にビジュアル制作業務での活用が広がっている。一方で、狙ったビジュアルを安定して制作するには、業務に即した制御性と実用性が求められていた。こうした業界ニーズに対応し、同ツールは広告制作のさまざまな工程における工数やコストの軽減を狙いとした、社内向け広告制作支援ツールとして開発された。DDDAI Studioの主な特徴は以下の通りである。
1. 同一人物による指定シーン生成
顔写真と構図案などを入力するだけで、イメージを高精度に再現できる。被写体の顔や特徴を変えずに、意図した構図、表情、ポーズのビジュアル生成が可能となる。
2. 同一人物によるポーズ制御生成
チューニング機能により、同一人物が「手を挙げる」「本を読む」「眠る」など、多様なポーズを自然に表現できる。
3. 背景差し替え機能
シーンごとに背景を変更しても顔・ポーズ・雰囲気を保ったまま生成できるため、広告シーンの多様化や同一ビジュアルのバリエーション制作にも柔軟に対応する。
広告制作の「カンプ制作」「撮影」「CG制作」など各工程でクオリティを保持しつつ、大幅な作業効率化やコスト削減が見込まれる。これにより、よりスピーディで幅広い提案が可能となる。

今後、大広WEDOはマーベリックスと連携し、同ツールの機能強化や改善に取り組むとともに、広告制作業務のDX化とクリエイティブ業務の効率化を推進していく方針だ。
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