デザイン部門日本代表 Droga5 Tokyo Yuwei&竹馬ペア
デザイン部門代表のYuweiと竹馬です。私たちは2人ともデザイナーですが、竹馬は日本の美大、Yuweiは英国の美大で学んでおり、バックグラウンドが異なります。また、Yuweiは中国から日本に来てまだ1年です。ですので、2人ともアイデアを出し合う時、言葉や絵にしても伝わらないものは「わからない」とはっきり言うスタンスでした。
そんな私たちのヤングカンヌ挑戦について、またカンヌで学んだことをお話しします。

多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、多摩美術大学大学院 大貫卓也教授に師事。 卒業後、広告会社でプロデューサーとしてキャリアをスタート。 広告を中心に、ブランディングやフィルム、展示/空間設計、WEB制作など、幅広い業務に従事。2024年よりDroga5 Tokyoにデザイナーとしてジョイン
【右】Creative Planner / Designer Tang Yuwei
中国出身。London College of Communicationにて、Graphic Media Designの学士号およびGraphic Branding and Identityの修士号を取得。在学中は、ブランディングやARポスター、エディトリアルなど、人間中心の視点から分野横断的なデザイン制作にも取り組んできた。2024年にDroga5 Tokyoにジョイン。多文化的な背景を活かし、国際的なチームと共に、グローバルブランドのクリエイティブ開発に携わる
ヤングカンヌ「デザイン部門」の特徴
私たちが挑戦した「デザイン部門」は、本戦で出される課題の内容や性質が、他の部門とは大きく異なります。日本予選ではすべての部門で統一のお題が出されますが、本戦はデザイン部門のみお題が特殊で、よりデザインアウトプットに寄ったものとなります。
24時間でどこまでのクオリティを出せるかというデザインの技術力が問われる戦いです。私たちは2人ともデザイナーでありながら、バックグラウンドも第一言語も異なることから、それぞれの強みを合わせた“ストレートなもの”が作れるという、ちょっとした自信もありました。

渡航前の準備では、当日の作業時間の割り振りや、デザインによって課題を解決している事例の収集、審査員の好みや傾向のリサーチなどを行いました。特にデザインは個人の嗜好が出やすいため、審査員のSNSや所属先の作品もチェックしました。
また、私たちが所属するDroga5にはヤングカンヌ経験者の先輩が多く在籍しています。「審査員は多国籍で構成されているから、わかりやすい英語でプレゼンしたほうがいい」「会場はクーラーが効きすぎて寒いからダウンがあるといいよ」など現地で必要なリアルなアドバイスをもらい、些細な不安も事前に払拭することができました。