LINEミニアプリとは?活用が広がり、生活の様々なニーズの受け皿に
LINEミニアプリは、店舗・企業がLINE上で自社サービスを提供できるアプリプラットフォーム。LINEミニアプリ上でのサービスリリース数は25,000を超え、MAU(月間アクティブ利用者数)も1,700万人を突破している(2025年8月時点)。
現在LINEミニアプリで提供されている機能は多岐にわたっており、その活用は飲食店でのモバイルオーダーや順番待ち、アパレルの会員証などに加え、最近は行政やスポーツエンターテインメントの領域にも広がってきている。まさに、生活のあらゆるニーズに対応するプラットフォームだ。

では、既存の自社アプリとLINEミニアプリの違い、LINEミニアプリの具体的な有用性は何だろうか。マーケティングの観点で、他社事例も参考にしながら見ていこう。
違いとしてまず大きいのは、ユーザー側の利便性である。一般的に自社アプリでは、アプリをダウンロードし、ID・パスワードを作成、必要情報を登録して、ログインするというように、サービス利用までに必要なステップが細々とある。その点、LINEミニアプリではまずダウンロードが不要。また、LINEのアカウント情報と連携されるため、ユーザーは登録作業をせずとも、すぐにサービスを利用することができる。
その他、企業側のメリットとしては、自社アプリと違い審査なしでローンチできる点、開発費用のコストを大きく削減できる点などがある。
自社アプリとLINEミニアプリを併用している企業も
とはいえ、「既に自社アプリを運営しているため、LINEミニアプリを新たに導入する必要はない」と考える企業もいるかもしれない。しかし、「顧客にアプリをダウンロードしてもらう」という最初の壁にぶつかっている企業も多いのではないだろうか。

「アンケートによると、お店でアプリのダウンロードを断った経験がある方は約7割に上ります。会場の皆さんもいちユーザーとして、アプリのダウンロードを促され迷った経験があるのではないでしょうか」(LINEヤフー谷口氏)
先に説明したとおり、LINEミニアプリはダウンロード不要で使えるため、ユーザー側でのハードルが低い。そのため、自社アプリをダウンロードしてもらう前に、まずLINEミニアプリでサービスを体験してもらうといった活用の仕方もある。
実際に、LINEミニアプリでライトカスタマーを獲得し、ロイヤルカスタマーへと育成している企業もあるようだ。結果的に自社アプリのダウンロードにもつながっているという。


