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SNS起点で生まれるマーケティングトレンド

シールブームの立役者「平成女児界隈」が勢いを増している要因とは?界隈文化の変遷と心理を考察


平成女児界隈のこれから

 この界隈は自身の親しんできた平成女児文化を語りたい、また世代論として考察したいユーザーも多く存在することから、Xでの情報発信が主戦場となっています。その一方で、インフルエンサーや企業・ブランドの公式アカウントによる発信は、YouTube、Instagram、TikTokと多岐にわたります。これは、界隈のインフルエンサーが平成女児コンテンツを楽しむ様を追体験する場として、各プラットフォームを活用しているためだと考えられます。

 もう1つの特徴として、平成女児界隈は影響力の強い特定のインフルエンサーやコンテンツ・習慣を起点に盛り上がるのではなく、同時多発的にトピックが掘り起こされ話題化していく傾向があります。そのため、今後も無名の平成女児界隈ユーザーによる界隈カルチャーの再発見・再解釈が頻発することが予想されます。

平成女児界隈を巻き込むポイント

 現在メディアを賑わせている、「ボンボンドロップシール」を中心としたシールブームの過熱ぶりは、界隈の盛り上がりを象徴する現象です。しかし、これらは単に「持っていることがトレンド」という記号的な消費にとどまっている側面もあります。

 企業がこの熱量を単なる「売れるトレンド」と捉え、表面的なデザインだけをなぞって商品化することは、界隈を単なる消費ターゲット(客体)として扱う行為です。そうなれば、ユーザーが抱く独自の文脈は失われ、ブームは一過性のものとして消費し尽くされてしまうリスクを孕んでいます。

 企業・ブランドに求められるのは、単に懐古的なグッズを供給することではありません。彼女たちの「平成女児というフィルターを通して、今の自分を表現したい」という主体的なマインドを肯定し、応援する姿勢です。

 文化を外側から眺めてコンテンツ化するのではなく、内側からの熱量に寄り添い、ともに界隈を形成する「当事者意識」を持てるかが、今後の平成女児界隈の盛衰を左右する鍵になるでしょう。

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この記事の著者

松原 貴子(マツバラ タカコ)

株式会社スパイスボックス アカウントプランニング局 プランナー
2017年に新卒入社。ソーシャルリスニングを中心とした生活者インサイト分析からのコミュニケーションプランニングを行う。SNSデータ分析アナリスト、クリエイティブプランナー、広報を経て現職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/02/18 09:35 https://markezine.jp/article/detail/50371

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