Xの投稿から、2026年春の美容トレンドを読み解き
こんにちは。スパイスボックス Social Insight Lab.アナリストの奥村咲香です。Social Insight Lab.では、SNSの投稿データやプロファイリング情報を抽出して生活者のインサイトや動向の分析を行っています。
本稿では、X上の美容に関する投稿データ(2025年12月~2026年2月)を分析。直近の美容トレンドサマリーをまとめるとともに、マーケティングのヒントとなる「2026年春の美容需要」を予測します。
まず、この冬(2025-2026年)のトレンドを一言でまとめると、「整える」から「守って持たせる」へのシフトです。素材を整えるのはもはや前提。その上で、仕上がりを崩さず、自分に最も似合う形でいかに維持するかに生活者の関心は移っています。
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【コスメ】パーツ盛りではなく、細部のテクニックと印象で“似合わせ盛り”
コスメでは、「顔」「チーク」「盛れる」「イエベ」「ブルベ」「似合う」「真似」「垢抜ける」「下地」といったワードが増加しました。ここから見えてくるのは、流行色をただ取り入れるのではなく、自分の顔立ちやパーソナルカラー、なりたい印象に合わせて、色選びや塗り方、重ね方を調整する「似合わせ設計」が広がっていることです。
また、直近のトレンドとして挙げられるのが、チークを主役にしつつ、アイシャドウは薄く仕上げ、顔全体のバランスを整えるメイクや、低彩度・ミュートカラーを土台にした“やりすぎない盛れ”です。加えて、下地やレイヤー設計への関心も昨年に続き高く、ベースメイクの密着感や持ちまで含めて、ベースで印象を整える発想が見受けられます。
実際にXでは、コスメ単体の紹介よりも、動画の切り抜きやBefore/After画像を用いて仕上がりの変化をわかりやすく示す、メイクテクニック系の投稿が話題を集めやすくなっています。これは、「似合わせ」には個々の顔立ちに合わせた細やかなテクニックが求められるため、単なるアイテム紹介ではなく、プロセスや仕上がりの変化が具体的にわかる「実用的なHow-to」への需要がこれまで以上に高まっているためだと考えられます。
