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織田浩一の近未来マーケティングガイド

第9回 メディア・エンターテイメント業界の逆襲なるか? ~USから見る2007年のメディア事情~


打倒! Google/YouTube

 このほか、CBSは自社サイトのinnertubeというビデオプレーヤーで、プライムタイムの人気ドラマCSIやリアリティ番組Survivorなどを無料で配信、同じくNBCも、いま人気番組であるHeroesを無料で配信している。オンラインビデオ広告の人気が高く在庫が足りないという環境はあるものの半年前とは大きな差だ。

 さらに極めつけは、News CorporationとNBCを中心とした、エンターテイメント企業が集まって、YouTubeに対抗するビデオ共有サイトが話し合われているというニュースだろう。CBSはGoogle/YouTubeと提携について話し合いをはじめているので参加することはないといわれており、またViacomはすでに話し合いから外れたとも聞く。だが、話し合いが順調に進めば、この記事が公開される頃には、何からの発表があってもおかしくない。

 この秋に参加した各種のオンライン広告イベントでは、基調講演やパネルディスカッションでテレビ局のインタラクティブ部署の幹部が多数ステージに上がっていた。彼らはビデオの時代で、自分たちがオンラインでの重要な位置を占めるプレーヤーであることを強調していた。

 また、最近のWeb2.0企業は、Google、MSN、Yahoo!といったネット企業に加えて、News CorporationやViacomを買収される企業として考えているとも聞く。ネット専業企業とエンターテイメント企業。前者が優勢ながら、後者も見落とせないという感じである。と同時に境界もますます曖昧になりつつあり、今後の動きから目が離せない。

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この記事の著者

織田 浩一(オリタ コウイチ)

デジタルメディアストラテジーズ社代表、アドイノベーター編集長。 広告・メディアビジネスコンサルタント。米シアトルを拠点とし、欧米の新広告手法・メディアテクノロジー・IT調査・コンサルティングサービス、記事執筆、講演を行っている。最近では有力ブログをネットワークするAgile Media Networkの立ち上げに関与した。監修書に「テレビCM崩壊~マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0(Joseph...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/01/09 12:34 https://markezine.jp/article/detail/529

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