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キーワードから学ぼう!デジタルフォレストのWeb解析相談室

入り口ページランキングだけではわからない
新たな集客チャンスの発見法

深堀分析で“意外”な入り口を発見できる場合がある

 このサイトもご多分に漏れず、主要な入り口ページはトップページ、主要商材を紹介するカテゴリトップでした。この2つのページが、このサイトへの入り口となっていた割合は、サイト全体の約4割に達します。言い方を変えると、残りの6割は別のページが入り口となっていたのです。

 この6割を解明してチャンスを見つけようと思いつつも、数百も存在するページを一つひとつ分析する気になれなかった私は、ある工夫をしました。通常アクセス解析ツールは一つひとつのページのアクセス情報を収集するのですが、複数のページをグルーピングしてページ群単位のアクセス情報を収集・分析したのです(この事例においては数百のページを十数個のページ群にグルーピングしました)。

 その結果ある重要なことが明らかになりました。最下層に位置するあるページ群が全体の4割近くの流入の受け口になっていたのです。そのページ群をさらに深掘分析すると、ほとんどが自然検索による流入であり、また検索ワードは社名や商材ではなく、商材に関連する一般的なワード。期せずして潜在的なユーザーが大量に検索エンジンから訪問していたのです。

 ただしこのページ群には直帰率が極めて高いという課題がありました。サイトの上位階層からの流れのみを意識したコンテンツだったため、自然検索ユーザーにマッチしていなかったのです。ただここまで現状を明らかにできれば打つべき対策は明確で、直帰を防ぐためにコンテンツを微修正するとともにページ内のSEO対策を行うこととしました。

 今回の記事では、サイトの入り口ページとの付き合い方について説明しました。全てのサイトにおいて今回紹介した事例のようなチャンスがあるわけではありませんが、ちょっとした分析を通じて今回のようなチャンスが見つかれば儲けモノです。是非一度、下層ページにも注目してみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

清水 昌浩(シミズ マサヒロ)

株式会社Ginzamarkets カントリーマネージャー(日本)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/09/26 12:00 https://markezine.jp/article/detail/5343

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