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マーケティングの未来を探求!MarkeZine Day 2008レポート

【MarkeZine Dayレポート】
歴史と想い、企業サイトトップレベル月間4000万PVを誇るサントリーに、ブランディングの本質を学ぶ


“水と生きる SUNTORY”に込められた3つの思い

 こうしたサイト、メールに共通するメッセージが“水と生きる SUNTORY”である。セミナーでは、その背景となったサントリーの理念や取り組みなどをまとめたビデオが放映された。そこでは、厳密な水質管理やリサイクルなどの環境保全活動など、サントリーの「水に関する取り組み」が多数紹介された。

 坂井氏はこれまでのサントリーのCSRコミュニケーションを振り返り、創業の精神として引き継がれている「やってみなはれ」「利益三分主義」をベースに、企業理念「人と自然と響き合う」が軸になっていると語る。さらに今後は、これまで行ってきた環境保全活動や社会・文化活動を継続・発展させ、社内外の人々と「サントリーらしさ」を共有すること、そして今の社会の期待と同時にサントリー自身の事業構造に合致するものへと集約させていきたいという。その「サントリーらしさ」であり行動規範こそ、“水”というわけである。

 企業が社会に対してとるべき「正しい行動」から、“水”を通じて、サントリーならではの理念を実現させていく。その行動規範というべきコーポレートメッセージが“水と生きる SUNTORY”なのだ。そこには、水や自然とと共に生き、社会にとっての水となって社会と共生し、そして水のように自在に力強く社員と共に生きるという3つの思いが込められている。

環境活動へのクロスメディア的取り組み

 次いで、それぞれの3つの思いに呼応する取り組みや、新聞広告・テレビ広告などへの展開などが紹介された。2006年のWebサイトのリニューアルも、メッセージの背景や企業活動を分かりやすく伝えることを強く意識したものであったことが強調された。コンテンツとしては、佐治社長の「水と生きる」に込めた思い、そして「水と生きる」企業としてのさまざまな活動、水について学ぶ「水大事典」などである。

 こうした環境コミュニケーションの手段は、テレビ・ラジオのCMや番組、新聞・雑誌の広告や記事などに次いで4.5%が企業のホームページをあげている。マスメディアが減少しつつある一方で、Webサイトによる訴求はより価値を高めているという。サントリーも同様にクロスメディア的な環境配慮活動の訴求を行って来たが、それらのさまざまな取り組みが高く評価され、日経BP環境系フォーラムが主催となった「環境ブランド2008」では、昨年の8位から2位へと大いに躍進するものとなった。

 坂井氏は、こうした結果を感謝しながら享受しつつ、これまで以上に企業サイトの意味を考え、サントリーとしてのコープレートメッセージを強力に発信し続けていきたいと語った。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/09/25 18:43 https://markezine.jp/article/detail/5512

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