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今日から実践!ユーザビリティ向上ノウハウ

仮登録メール送信後の落とし穴
ユーザーを逃さないために覚えておきたいこと


 携帯サイト上で会員登録を促す際に、ユーザーへ仮登録メールを送信→会員登録完了というフローをよく見かけます。そのフローの落とし穴について解説していきます。(ユーザビリティ実践メモの中から編集部がチョイスした記事を再掲載しています)

仮登録メール送信後の落とし穴

 携帯サイトでの会員登録で、メールアドレス確認のためにユーザーが入力したメールアドレスに仮登録メールを送信し、メールに書かれたURLから本登録をさせるフローにすることがあります。

 この場合、メール受信設定(ドメイン/メールアドレス)にきちんと対応していないと、登録を完了できないユーザーが多く出てしまう可能性があります。

 弊社で行ったユーザビリティテストでは、携帯サイトでの会員登録の途中で、自分の携帯電話に仮登録メールが届かず、ユーザーが混乱して登録をあきらめてしまうケースが多数見られました。

 このサイトでは、会員登録フローの画面上でメール受信設定についての記述がなかったため、メール受信設定をしていたユーザーは、仮登録メールを受信するにはドメインを新たに追加する必要があることに気づきませんでした。

 このような事態を防ぐために、携帯サイトではメール受信設定についてきちんと記述し、ユーザーが自社のドメイン/メールアドレスを確実に追加できるようにしておくことが重要です。

 この時に気をつけるポイントは2つあります。

ユーザーの離脱を防ぐ2つの

ポイント1

 1つ目は、ドメイン/メールアドレスを追加する必要があるとユーザーに確実に気づかせることです。

 よく、「メール受信設定をしている方はコチラ」などのテキストリンクで、メール受信設定の説明ページを別に用意しているサイトが見られますが、これでも気づかないユーザーは多いため、登録フロー内のページに直接表示した方が良いと考えられます。

ポイント2

 2つ目は、ユーザーが設定をしやすいように配慮することです。

 「●●●●.co.jpを受信するドメインに追加してください」という文章だけでは、画面上のテキストをコピーできない機種を使っているユーザーは、ドメインを一度紙に書くなどして記憶し、設定画面でそれを直接入力する必要があり、非常に手間がかかります。

 文章を書くだけでなく、可能であれば「指定受信追加ボタンを設置する」、「テキストボックスからドメイン/メールアドレスをコピーできるようにする」の2つの配慮をしておくことで、ユーザーの手間を大きく減らすことができます。

 このように、携帯サイトでユーザーにメールを送信する際は、メール受信設定にしっかりと対応し、ユーザーの離脱を防ぎましょう。

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この記事の著者

株式会社ビービット(カブシキカイシャビービット)

仮説検証型の独自方法論「ビービットUCD(User Centered Design)」を用いて、ウェブおよび携帯サイトの戦略立案、サイト設計、構築、効果検証を行うインターネットコンサルティング会社。

年間1000人を越えるユーザビリティテスト(ユーザ行動観察)やアイトラッキング調査など各種リサーチを実施し、ウェブユーザの心理と行動パターンを分析。サイトの売上向上、コンバージョン率改善などの具体的成果の創出を行っている。詳細はこちらからご確認ください。

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/10/16 15:00 https://markezine.jp/article/detail/5670

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