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インターネット見聞録

再び注目が集まるOpenID これからの展開をmixiの動きから読み解く


mixiのソーシャルグラフを利用したサイト

mixGroup

 mixi OpenIDによって、mixiのソーシャルグラフ、つまり自分の「マイミク」や「コミュ」といった関係にある人だけがアクセスできるようなサービスを、mixiの外で自由に立ち上げることができるようになった。いの一番に対応したのが、株式会社ディバータがリリースしたコミュニティサイト「mixGroup(ミックスグループ)」である。

mixGroup
mixGroup

 mixGroupのベースになっているのは、ディバータが開発しているリレーショナルCMS(RCMS)プラットフォームだ。RCMSのユーザー管理の仕組みとしてmixi OpenIDを利用することで、mixiのコミュニティメンバーだけが編集権を持つような専用のウェブサイトを立ち上げることができる。例えばイベントを開催するなどで、mixiの外に告知するウェブページを公開したいときなどに便利だろう。

ミクロダ

 9月2日に公開された「ミクロダ」は、マイミクシィ限定でファイルを共有することができるアップローダー。10メガバイトまでのファイルをアップロードすることができる。単機能に絞ったサービスだが、mixiにちょうど足りない機能を補った形でおもしろい。マイミクだけではなくコミュにも対応すると利用シーンが広がりそうだ。

ミクロダログインページ
ミクロダログインページ

mixiミドリカワコミュ限定

 ここまでで紹介した2つのサービスは、いまのmixiには足りない機能を埋めるような補助的なウェブサービスとして広く利用できるように公開されている。mixi OpenIDではそういったウェブサービスだけでなく、もっと限定されたシーンで利用することもできる。

 個人のような小さなサイトが自前でアクセス制御や会員管理の仕組みを用意するのはたいへんだが、mixi OpenIDを利用すれば、mixiのソーシャルグラフの仕組みをそのまま借りて、自サイトのアクセス制限を実現できる。

 シンガーソングライターのミドリカワ書房の公式サイトには「mixiミドリカワコミュ限定」というページがある。このページでは、mixiの「ミドリカワ書房」コミュニティ参加者がmixi OpenIDでログインすることで、期間限定のアルバム試聴ページにアクセスできる。

mixiミドリカワコミュ限定
mixiミドリカワコミュ限定

その他

 インフォテリア・オンラインが公開しているオンライン付箋サービス「lino」では、mixi OpenIDでのログインに対応するだけでなく、付箋をグループで共有する機能に対して「mixiのコミュニティ参加者だけで付箋の共有ができる」ように拡張している。(参考記事:mixi OpenID に対応、 mixi のコミュニティ参加者だけで付箋の共有ができるようになりました。

 リクルート メディアテクノロジーラボが運営するイベント開催支援ツール「ATND」では、自前のアカウントをまったく発行しておらず、ログインする際のユーザー認証はOpenIDだけという思い切った設計になっている。

ATNDはイベントを登録できるサービス。飲み会の告知も可
ATNDはイベントを登録できるサービス。飲み会の告知も可

 mixiのソーシャルグラフを積極的に利用しているわけではないが、mixiのアカウントがあればログインしてサービスを利用することができる(もちろんYahoo! Japanやそれ以外が発行するOpenIDでもかまわない)。OpenIDを試してみるには手ごろなサービスだろう。

自前のアカウントではなくOpenIDの認証のみ
自前のアカウントではなくOpenIDの認証のみ

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一般ユーザーがOpenIDを利用するメリットは?

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モーリ・タロー(モーリ タロー)

フリーダムなIT系編集者・ライター
90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。
2008年に独立し、ソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。
2012年4月から、株式会社はてな シニア・エディター。

●hatena: http://www.hatena.ne.jp/mohri
●twitter: http://twitter.com/mohri
●Facebook: http://www.facebook.com/imkt5l

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MarkeZine(マーケジン)
2008/10/22 19:37 https://markezine.jp/article/detail/5729

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