短期的に活用する新規・リピーター比率
SEO対策編
SEO対策を実施した場合、うまく集客できれば新規の割合が高まってきます。「マンション投資」とか「学習塾」といった浮遊層(あなたのサイト決め打ちではない層)の獲得のためにSEO対策をすることが多いでしょうから、検索順位や検索訪問数だけでなく、新規割合が高まっているかチェックするのがよいでしょう。
広告編
広告も基本的にはSEO対策と同じです。リピーターを集客するために広告を出稿することはほとんどないと思います。広告の間接効果は考えるべき要素であるものの、広告を出したら新規比率が増えているかチェックしましょう。リピーターばかり引き込んでいる広告は出稿を取りやめるのも一案です。
メルマガ編
メルマガを配信する場合、基本的にはリピーターをサイトに呼び込む目的だと思います。ただメルマガに関しては新規・リピーター比率を見るより、開封率やサイト訪問時の直帰率をチェックするほうが賢明です。メルマガを配信すればリピーターが増えるのは当たり前だからです。
その他(1)
ここまで新規・リピーター比率について書いてきましたが、短期的に見る場合は、新規・リピーター比率よりも、新規訪問者の「実数」、リピーターの「実数」を見る方が良いです。広告に力を入れ、同時にメルマガやコンテンツの更新に力を入れて、新規・リピーター比率が変わらないことが往々にしてあるからです。新規もリピーターも実数が増えることは、基本的に良いことと言えます。
その他(2)
新規を増やす方向がよいのか、それともリピーターを増やす方向がよいのか、それはサイト全体の新規・リピーター比率を見ているだけでは分からないこともあります。その場合、コンバージョンユーザーの新規・リピーター比率を見てください。
とあるサイトでは、サイト全体の新規ユーザー比率は65%程度だったのですが、コンバージョンユーザーは65%がリピーターでした。そのサイトでは、この指標の裏づけをもとに、新規獲得だけでなくリピーター化施策に力を入れています。
今回の記事では、新規・リピーター比率との付き合い方や意思決定の仕方について説明しました。繰り返しになりますが、新規・リピーター比率は、それ自体が高い低いはあまり意味がありません。是非中期的なWebコンセプトの検証と、短期的な施策効果の検証として新規・リピーター比率と付き合ってください。
