「価格.com」を筆頭に多彩なサービスで消費生活をサポート
「少しでも安くていいものを買いたい」という思いは、誰しも同じ。何か買い物をする際に、まずは価格比較サイトを見て最安値やクチコミをチェックするという人も多いのではないだろうか。こうした価格比較サイトの先駆けであり、日本最大級の規模を誇る「価格.com」を運営するのが、株式会社カカクコムだ。
個人サイトからスタートした価格.comは、いまや月間利用者数1728万人、月間総ページビュー7億1886万の巨大サイトへと成長(2008年12月時点)。また、価格.comのほかにも、グルメ・レストランのクチコミサイト「食べログ.com」や高級ホテル・旅館の予約サイト「yoyaQ.com」など、さまざまなジャンルの消費者支援型サイトを展開し、それぞれの利用者数も順調に増加している。
「私が入社したのは3年前ですが、当時の売上規模は約29億円で従業員数は80名ほど。現在では、グループ連結で従業員数が約260名、売上高93.5億(2009年3月期予想)となっています。サービスの成長とともに、会社の規模も拡大してきました」と語るのは、同社執行役員 システムプラットフォーム部長の杉山真也氏。
2003年10月に東証マザーズへ上場後、2005年3月には早くも東証一部へ上場を果たしたことで「ネット企業の成功例」として注目を集めた同社だが、その後もハイペースで成長を遂げてきたことがうかがえる。
“主役”であるユーザーの利便性を追求し続ける
BtoCのネットビジネスの世界は競争が激しく、淘汰されて消えていくサービスも多い。その中で、カカクコムが業績を伸ばし続けてこられたのはなぜか。杉山氏は次のように語る。
「カカクコムがミッションとして掲げているのは、“ユーザー本位の新しい購買支援サービスを創出し続ける”ということ。価格.comでいえば、ユーザーが何か購入するときに役立つ有益な情報をいかに提供できるかが第一です。それが結果的に、ショップにとってはモノやサービスが売れるというメリットにつながり、ビジネスとして成立しているわけです。あくまでユーザーの視点に立ったサイトを作り、ユーザーの利便性を追求したサービスを提供しているところが、我々の最大の強みだと捉えています」
その点では、「純粋に競合として意識している会社はない」という。(この続きはCAREERzineでどうぞ!)