SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

ちゃんと基本を押さえていますか?
今だからもう一度確認しておきたいRSS導入・運用のポイント


大半のユーザーはRSSを意識せず利用している

 RSSの直接の購読者が伸び悩む一方で、iGoogleやMyYahoo!といった、エンドユーザーがRSSの存在を意識せず利用できるツールは急速に普及している。フィードフォースが手がけるソリューションの大半も、エンドユーザーに直接意識されていないRSSの活用だ。

 阿部氏が目にしたアメリカのYahoo!の調査では、RSSを認知してMyYahoo!を利用している人の割合は全体の四分の一程度だったとのこと。では、こうしたエンドユーザーが意識しないRSSは、企業サイトのどういったところで活用されているのだろうか?

 「例えば、みずほフィナンシャルグループさんのサイトでは、RSSを使ってグループからのお知らせを自動表示するようになっています。また、ファッション通販サイトのスタイライフさんの場合、アフィリエイトのブログパーツに読み込ませています。サイトを更新すると自動的にバナーに反映されるので、アフィリエイト向けの運用は完全にノータッチです。ユニクロさんやニッセンさんのように、GoogleツールバーでRSSを購読できる専用カスタムボタンを提供する企業もあります」

みずほコーポレート銀行のWebサイト。RSSを利用して、持株会社のサイトから最新情報を取得し、自動的に表示するよう設計されている
みずほファイナンシャルグループのWebサイト。各グループ会社からRSSを利用し、最新情報を取ってきて、自動的に表示するよう設計されている
スタイライフのブログパーツ。サイトを更新することで、自動的にバナーがRSSを読み込み、最新情報を表示する。RSSを利用することで運用にかかる手間を省くことが可能となる
ス対ライフのブログパーツ。サイトを更新することで、自動的にバナーがRSSを読み込み、最新情報を表示する。RSSを利用することで運用にかかる手間を省くことが可能となる
ニッセンが提供するGoogleツールバー用の専用カスタムボタン。最新の情報を一覧表示する
ユニクロが提供するGoogleツールバー用の専用カスタムボタン。最新の情報を一覧表示する

 サイトでのRSSを導入後は、3ヶ月から半年間は購読者が伸び、その後は緩やかな伸びとなる傾向にある。このため、短期のキャンペーンサイトなど、結果が出る前に終わってしまうようなものは、直接の購読を期待できない。キャンペーンサイトの場合は、サイト単体での購読以外に、ツールバーやデスクトップツール、ブログパーツといった基本を導線を作ったうえで、多様な場所からフィードを読んでもらえるインフラに対して、さまざまなフィードに混在させて配信するケースも増えている。

 最近の新たな活用事例としては、iチャネル(iモード向けのサービス)に情報提供している企業がRSSを使うケースがあるという。通常、iチャネルはFlashコンテンツとして入稿する必要があり、情報配信のためには専用のASPサービスなどを利用しなければならないなど、更新に手間がかかる場合が多い。しかし、サイト上のRSSフィードとFlashを連携させることで、iチャネルへの情報配信を自動化することも可能となる。既にフィードフォースのクライアントの中には実際に活用している企業もあるという。

「RSSは情報の連結手段としてさまざまな場面での活用例が増加しています。しかしそもそもRSSをきちんと利用できる状態にしておかなければ、来訪者もサイトオーナーも、その恩恵にあやかることはできません。そのため、まずは基本となるポイントを抑え、柔軟に運用できる体制を整えて配信することが重要です」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2009/03/29 15:16 https://markezine.jp/article/detail/6907

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング