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Web心理マーケティング入門

親はなぜ、「付き合う友達を選べ」と言うのか

作業効率が上がるパターンと下がるパターン

 その後、研究が進むにつれ観衆効果は作業効率の促進だけでなく、作業効率の低下を招くという実験結果もみられるようになった。効率が上がるパターンと抑制されるパターンは概ね次の2つに分類される。

作業効果の促進

  • 良く訓練・学習された作業
  • 単純な作業

作業効果の抑制

  • 不慣れな作業
  • 複雑な作業

 また、P・J・ハントとJ・M・ヒラリーは、「単純な迷路」と「複雑な迷路」を一人で行わせるパターンと他者と一緒に行わせるパターンの実験を行っている。実験結果は以下の通りだ。

  • 単純な迷路は一人で行うよりも、他者の傍らで行った方が誤答率は少なくなる
  • 複雑な迷路は一人で行った方が、他者の傍らで行うよりも誤答率が少なくなる。
4パターンのケースで、それぞれ間違う回数の平均に違いが見られた
4パターンのケースで、それぞれ間違う回数の平均に違いが見られた

 仕事の中でも、単純な作業と複雑な作業がある。部下や後輩がいる読者の方々は、これらの実験を参考にマネジメントを考えてみるのも、よいのではないだろうか。次回は、Webにおける集団の影響や「他者からの影響」という視点で、今回お話しできなかったことに関して考察していきたい。

関連リンクで紹介している書籍は本記事を執筆する際に参考にした書籍となります。

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この記事の著者

原田 学史(ハラダ タカフミ)

株式会社クリエイティブホープ 取締役CMO Webコンサルタント
中央大学卒業 1976年生まれ 神奈川県出身
大学在学中に起業し、1996年より海外からアパレル・雑貨を中心とした商材を仕入れ、国内でネット通販事業を開始。大学卒業後、現GMOインターネットに入社。現在に至るまで一貫してWeb業界に籍を置き、クラ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/04/24 15:00 https://markezine.jp/article/detail/7079

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