より多くの共感を得るために2009年はケータイ向けサービスを強化
大塚製薬が2008年に実施したポカリスエットの施策についての各種定量・定性調査では、「ブカツの天使」が最もブランド価値の向上に貢献しているという結果が出たという。この結果を受けて、4月にスタートした今年度の「ブカツの天使」では、さまざまな強化を図っている。
番組を放送する地方局は昨年の25局からさらに2局増え、全27局となった。また、日本テレビ放送網の全国ネット番組「サプライズ」内(火曜日放送分)にて、関東地方の高校のマネージャーを紹介する姉妹企画「がんばれ!ブカツの天使」もスタートした。そして、昨年との最も大きな違いと言えるのが、モバイルサイトへの注力だ。博報堂エンゲージメント ビジネス局の須田和博氏は、次のように語る。
「モバイルサイトは2008年度も運用していましたが、動画を視聴するPCサイトがメインであり、あくまでも補助的な役割でした。しかし、高校生くらいまではまだ親のPCを借りて使うケースが多いため、現実的にはPCで動画を視聴できる時間はそう多くありません。その点、ケータイはいつも持ち歩いているので、ちょっとした空き時間など、いつでもどこでも気軽に見ることができます。特に『ブカツの天使』のような短い動画をサッと見るには、モバイルサイトの方が快適だし、ターゲットである10代の生活スタイルにマッチしていることが分かりました」


そこで、さまざまなケータイ小説のヒットでも知られる「魔法のiらんど」とのコラボレーションによってモバイルサイトの強化を図り、番組の動画配信も全面的にモバイルに移行。さらに、マネージャーの日記やメンバー紹介など、誰もが自分たちの部活のホームページを無料で作成できる「ブカツホームページ」サービスも開始した。


「モバイルでの本格的なサービスはまだ始まったばかりですが、より多くのターゲットに接触できるようになるはずです。特に『魔法のiらんど』は約70%のユーザーが10代であり、しかもブログやプロフなどで自ら情報を発信したい層に支持されているので、『ブカツホームページ』のようなサービスに対するニーズは高いと思います」と、須田氏は期待を寄せる。