Amazon Adsは2026年11月4日、年次カンファレンス「unBoxed Tokyo 2026」で、日本市場向けにAIを活用した広告機能群を発表した。エージェンティックAIを搭載した統合広告プラットフォームの新名称を「Amazon Ads Agent」とし、購入・最適化を一元化する「DVA+」と対話型機能を今後数か月以内に日本で順次提供する。あわせて、地域別の分析・配信機能「Geographic Insights & Activation(GIA)」の日本での提供を開始した。
Amazon Ads Agentは、スポンサー広告、ディスプレイ、動画、音声を単一の広告プラットフォームに集約する。広告主は、手動のキャンペーン構築ツールとAIによる最適化を、目標やニーズに応じて選択したり組み合わせたりできる。
DVA+は、スポンサーディスプレイ広告、スポンサーTV広告、プログラマティックキャンペーンなど、個別に管理されていた機能を統合する。「Brand+」と「Performance+」を活用し、Amazonのショッピング、閲覧、ストリーミングのシグナルをもとに、ストリーミングTV、オンライン動画、ディスプレイ、音声をAmazonのサイト上およびオープンインターネットに自動配信する。広告主は目標を選び、製品とクリエイティブを追加して予算を設定すれば、以降のプロセスはAIが処理する。経験のあるプログラマティックバイヤー向けには「詳細設定」も用意する。
対話型機能としては、自律型メディアプランニング、自然言語によるオーディエンスのリーチ設定、Amazon Marketing Cloud(AMC)を活用した自然言語による分析、スポンサー広告向けのAI搭載ガイダンスを追加する。分析では、日常的な言葉での質問を通じて約1,000種類の指標にアクセスできる。米国では、自然言語でリーチ設定を適用した広告主が、CPMを平均10%以上削減しながら新規顧客を25%以上拡大したという。
GIAは、Amazonのファーストパーティーインサイトと広告主の地域シグナルを活用し、マップ上で国内各地域におけるカテゴリーベンチマークに対する自社ブランドのパフォーマンスを可視化する。ブランド浸透率の低い地域などに向けて、入札額を自動調整するロケーショングループも有効化できる。米国ではネスレピュリナが活用し、CPVを86%削減しながら、新規ブランドの詳細ページ閲覧率を313%向上させた。
効果測定ではAMCを活用でき、ネスレ日本はPrime Video広告キャンペーンのオンターゲット配信の測定に利用している。配信先は、Fire TVやTwitchなどのAmazon独自チャネルのほか、Spotify、Netflix、Disney、TVer、U-NEXTなどにおよぶ。
カンファレンスに先立ち開催されたメディアラウンドテーブルにはAmazon Adsを日本国内でリードするステファン・グルニエ氏が登壇し、次のようにコメントした。
「ブランドが今日直面している本当のチャレンジは何か。結局のところ、あまりに複雑で手作業のタスクに割く時間があまりに多いということ、AIがブラックボックスのように感じられること、そして、測定をしていてもそれが分断されてバラバラになっているということが挙げられます。そのような状況を、Amazon Adsのアドテックがどのように支援できるか。そこが取り組みの出発点でした。
様々な最適化やレポート作成に、従来のような手作業の時間を取られずに済むようになれば、その分、自分たちを際立たせるための差別化に時間を割くことができると思います。以前1時間かかっていた作業が10分になる。それは単なる効率化だけではなく、クリエイティブの自由が手に入るということだと思っています。アドテクは「複雑で少し扱うのが怖いもの」であってはいけません。誰もがアクセスしやすく透明性があり、皆様が持っているベストのアイデアをさらに増幅して発揮できるようなものでなければならないと考えています」
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