ランディングページだけでなく、Eメールコンテンツまで最適化
さて、Test&Targetを導入した際の効果はどれほど期待できるのだろうか。
水嶋氏は、「GMACMortgageは、主に住宅ローンを手がけるアメリカの会社で、トップページからのコンバージョンを1か月で12%向上させることができました。また、Intuitという個人向けのマネー管理ソフトの会社では、ランディングページのコンバージョンを136%向上しています。daveramsey.comという個人向けのセミナー会社の場合は、地域ターゲティングの活用で60日で400%のROI、つまり、60日でTest&Targetにかかる費用の4倍の収益をあげました。単純計算だと2週間で投資回収したということになります」とその効果の高さを強調する。
一方、Test&Targetは、ランディングページの最適化ツールと解釈されることが多いとのことだが、それは一部であり、トップページや商品ページ、サイト外に設置したバナー、リスティング広告、顧客に配信するEメールにも対応可能だという。
例えば、E-LOANというローン会社では、HTMLメールの中のメッセージと行動喚起をテストし、最も効果的なものを見つけ出して配信できれば、キャンペーンの効果を高めることが出来るだろうという仮説をたて、A『自動車ローンはいかがですか?』、B『種別を特定せずローンをお探しですか?』、C『(ローンではなく)預金口座はいかがですか』といった3パターンのコンテンツを用意した。
「メールの配信後、他と比較してAのコンバージョン率が高いことがわかりました。Eメールの場合、メールが開封され始めた段階から行動喚起のクリエイティブが読み込まれ、測定が行われます。メールが開封されていって、効果が高いパターンが判明した段階で、そのパターンのみが表示されるよう設定します。そうすると、その後に開封されるメールではすべて、効果の高いコンテンツが表示されます。その効果の高いパターンを判断する決め手となる信頼係数のレベルもTest&Targetが判断します」と、水嶋氏はEメールコンテンツの最適化についても説明した。