コンバージョンアップ事例
続いて舘田氏は、実際の導入事例として9月に実施したテストについての説明を開始した。テストの内容は、トップページのバナーのクリエイティブをAとBの2パターン用意し、指標は、
- 簡易診断結果までの到達率
- 詳細診断結果までの到達率
とした。
サイトでの診断とはユーザーにぴったりの式場を紹介するというもので、簡易的なものと、詳細なものがある。サイトとしては詳細診断結果まで結びつければよりコンバージョンにつながりやすい。

テストの結果、1の簡易診断結果への到達率は、Aが5.73%、Bが5.05%となり、2の詳細診断結果までの到達率は、Aが0.18%、Bが0.02%となった。舘田氏は「9倍も差が出たのは結構衝撃でした。B案のバナークリエイティブはA案に比べてかわいらしいクリエイティブだったのですが、テストを行わず『あぁ可愛いからいいんじゃない』とB案に決めてしまったら、本来取れるはずのコンバージョンが9分の1になってた可能性があったということです」とテストの重要性を語った。
ここで水嶋氏は「懐疑的な方もいるかも知れませんが、Test&Targetの一番右側に信頼係数という棒グラフがあります。これは、統計学的に意義がある結果かどうかの指標を示すものです。ですから単純にたまたま数がこうだったというわけじゃなくて、統計学的に見てもこれは意義がある結果だと示しています」と補足した。
Test&Targetを導入したばかりの舘田氏は、テストの実施領域を拡大して日常業務化していくとし、さらに今後の予定について次のように語りセッションを終えた。
「今回はトップページのバナーのテストでしたが、我々のサイトでは地域が非常な大きなポイントです。例えば北海道に住んでる方がわざわざ沖縄まで行って結婚式をやるというケースは少なく、だいたい地元です。そのため、アクセスしてきた流入の地域によって変えていくべきじゃないかといった条件で色々とターゲティングも試していきたいと思っています。それから、今回は社内のサイト担当部門がやっていますが、これを実施できるレベルを社内に広げていきたいと思っています。さらに、ほかのツールも使いこなしてさまざまな実施結果を、制作をお願いしている外部の協力企業さんとも共有していきたいです」