セグメンテーションをするための6つの視点
どういうセグメントを見るべきか? は非常に大切なポイントです。しかし初めてサイトを分析する際には、どのようなセグメントを見れば良いのか? がわからない場合があります。そこで、分からない場合は以下をお勧めします。
- 新規とリピート
- コンバージョンと非コンバージョン
- 特定の入り口ページ
- 参照元同士の比較
- ブランドワード・非ブランドワード
- 時系列での比較
これら6つは「違いが出やすい」「課題発見がしやすい」のが特徴です。
この中から、2つほど事例を紹介します。以下の事例はMarkezine Day 2009のセッションで話をさせていただいた、「不況下に効くアクセス解析テクニック『セグメンテーション』で宝探し」の内容になります。紹介する2つの事例の詳細や、他の事例に関してはリンク先をご覧ください。
最初の事例は、一緒に講演させていただいた、大内様が発表された事例になります。
事例1:検索エンジンからの流入と価格比較サイトからの流入での比較

上記の事例では、「検索エンジンからの流入の場合は、製品Aの詳細情報を見ているが、他のコンテンツはそれ程見ていない。価格比較サイトからの流入の場合は、製品A以外の情報も見て比較を行っている」という傾向が表れました。この傾向への対策として、価格比較サイトからの流入対応するため、サイト内に製品比較ページを作り、じっくり商品とサイトのことを理解してもらうことしました。
事例2:新規/リピートでの比較

ある結婚情報サイトで、よく利用されている6つのコンテンツがいつ見られているのかを分類した内容になります。サイトには同時に新規の人もリピートの人も訪れます。それをまとめて見ているとわからない事が多いのですが、このように分類するとユーザーの行動が見えてきませんか?
図は各目的に対して、1番達成した訪問回数を「100%」として、それ以外の訪問回数では100%から比較してどれくらい達成されたかを表示しています。100%付近のコンテンツを見ると次のような仮説が成り立つのではないでしょうか。
「まずは最初の訪問で、サイトを使うために会員登録し、お得な情報をもらうためにメルマガ登録をします。次に自分の近くの地域とか人数とかを条件に結婚式場を検索します。式場が決まると次に大切なのは、ウェディングドレスです。ドレスが見つかったら二次会の準備を。最後に結婚するからきれいにならなければ! ということでエステを探します」
このような行動が見えてくると後はその特性を利用して、メールマガジンを配信する際に、会員登録してからの日数を元に最適化したり、ランディングページで見せる特集バナーを訪問回数に応じて変えたり、といった施策を打つことができます。これによってサイトの継続的な利用を促すことができるのではないでしょうか?
