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アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

Web解析でSEOの成果を高める~SEOの罠に注意~

3.適切なランディングページに誘導できているか

 自社のWebサイトが検索ページで上位に表示され、クリックされるようになったが、最終的な目的である「資料請求/申し込み」には至らないというケースもあるだろう。この場合、ネックになっている原因がいくつか考えられるが、ここではそのひとつである、ランディングページ(検索結果からの飛び先ページ)にスポットを当ててみたい。

 ユーザは「情報が知りたい」、「資料が欲しい」、「商品を注文したい」などさまざまなモチベーションから検索を行う。しかし、クリックしたページ(ランディングページ)にユーザの欲している情報が掲載されていなければ、内容の確認もそこそこにWebサイトから離れてしまうだろう。

 ユーザのモチベーションとマッチするページを用意することは、ページからの離脱を防ぐとともに、コンバージョンに繋がる可能性もある。また、ランディングページとユーザの検索クエリの確認をするためには、Web解析を行い一連のつながりを確認する必要があるのだ。

ランディングページの不出来で、ユーザが離脱

4.来訪ユーザの検索クエリを分析し、次の施策に生かしているか

 SEO上、非常に重要になるのが、Webサイトに来訪したユーザの検索クエリだ。検索クエリを分析することで、どのような語句でユーザが流入しているのかが明確になるのだ。、また検索クエリを分析するにはWeb解析も行う必要がある。流入の多いキーワードに関してはコンテンツの強化を行うなどユーザの満足度を上げることにより、最終的にインターネット上でのブランディングにも繋がる可能性が高くなるのだ。

検索上位だけを追求するのは自己満足でしかない

 上記4つのポイントに共通して言えることは、「ユーザの検索クエリを意識して、SEO戦略を立てられているか」という点だ。ユーザは検索する際に、何らかの意図を持って検索をする。そしてその意図は検索クエリに反映される。だから「ユーザの検索クエリ」と「Webサイトの状況」についてWeb解析を行うことで、SEOを成功させるための情報は見つけ出せやすくなるだろう。

 現状では、企業側が特定のキーワードに固執して順位ばかりを追いかけてしまうために、どうしてもユーザの検索クエリの確認はおざなりになり、結果機会損失にも繋がりかねない状態である。これではSEOを導入したとしても本来ユーザの求めているニーズを把握することは難しい。検索結果の順位を評価することは、あくまでも通過点で、自己満足でしかない。本来、SEOを行う目的・ゴールはその先にあるはずだ。

 SEOを成功させるには、Webページとユーザとの接点を最大化する必要があり、そのためにはユーザの意図・目的とするページに誘導することが必要である。より多くの指標を用いてWeb解析を行い、ユーザのニーズを的確に捉え、そのニーズにマッチするようにSEOを行う必要があるのではないだろうか。

 SEOの目的を再度確認し、Web解析によってユーザの検索クエリを分析すれば、おそらく今以上の結果を生み出せるだろう。

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この記事の著者

株式会社アイレップ 畠山 充 (カブシキガイシャアイレップ ハタケヤマミツル)

グラフィック制作・Webサイト制作の経験を経て、2005年アイレップに入社。人材・教育・アパレルなど様々な業種にわたるクライアント企業数十社のSEOコンサルティングを担当し、数多くの成功を果たしている。2006年よりSEOチームマネージャーを務め、SEOのエキスパートとして活躍中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/22 11:00 https://markezine.jp/article/detail/895

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