SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

セプテーニスタッフが熱く語る「Webマーケティングコラム」

オーバーチュアの新広告システム「Panama(パナマ)」とは? 激変するSEM(前編)


ランキングシステムの詳細は?

 新スポンサードサーチにおける最大の変更が、掲載順位を決定するランキングシステムのロジックだ。今まではオークション形式で、

高い入札価格 → 高い掲載順位

というしくみだった。これが、新バージョンにおいては「品質インデックス」が導入され、

入札価格 × 品質インデックス = 掲載スコア

が高い順に掲載されるのだ。

 肝心の品質インデックスだが、決定される基準としては

  • 広告のCTR
  • 広告とキーワードの関連性
  • 飛び先ページ(ランディングページ)と広告、キーワードとの関連性

が加味される。

管理画面でも品質インデックスが表示される(管理画面のキャプチャー)

 Googleとほぼ同じしくみになっているが、CTRの捉え方に大きな違いがある。すべてのCTRをフラットに考えるGoogleとは異なり、新スポンサードサーチでは

それぞれの掲載順位における想定CTR(過去データから算出)と比べてどれだけのCTRが出ているか

で品質インデックスが変化するのだ。このしくみによって、一度高い掲載順位がついた広告がCTRを稼ぎ、下位順位よりも相対的に品質インデックスが高くなりやすいといったことが防止できる。

 また、これまでのようにマッチタイプ(完全一致、部分一致)によって優先的に掲載されることもなくなる。そのため今後は、やみくもにキーワードを追加していき完全一致でCPCを下げていくという手法が有効でなくなり、キーワードの選定でも、品質インデックスを意識した戦略がより重要になってくる。

 品質インデックスというブラックボックスが掲載順位に影響を及ぼすことで、順位指定の自動入札は非常に難しくなる(できたとしても費用対効果が非常に悪くなる)。入札に関しては、ROI・ROAS(Return on Advertising Spend)を意識した、担当者のきめ細やかなノウハウが重要になるだろう。

次のページ
その他の機能の詳細は?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
セプテーニスタッフが熱く語る「Webマーケティングコラム」連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/08/24 17:24 https://markezine.jp/article/detail/896

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング