それは“A社はB社に対して「たらば蟹」を発送”という部分です。
そうなんです。委託販売というのは、あくまでも販売主に対して商品を先渡しているのです。一方、ドロップシッピングは販売したい商品の情報のみを受け取り、注文が入ったらサプライヤー(メーカー)に発注指示を行う…という流れでした。もちろんメーカー(A社)と販売主(B社)との間に商品の受け渡しというものはなく、商品は注文をしたお客さんにサプライヤー(ここではA社)から直接発送(納品)します。
わかりやすいように委託販売とドロップシッピングを並べて図解にしたので、どの部分が異なっているのかよくご覧いただいて理解を深めていただければと思います。

ドロップシッピングの説明が不十分である現状
さて委託販売とドロップシッピングは明確に異なったビジネス形態だということを理解されたと思うのですが、企業側ももうちょっと説明責任をはたした方がいいのではないかと思うことが多々あります。誤った知識をユーザさんに植え付けてしまうと、あらぬ騒ぎが起きたりすることもありますから。
例えば私自身の経験では、2000年くらいでしょうか、ちょうど大学生のときにアフィリエイトを始めたのですが、その時はアフィリエイトのことを「アフィリエイトはネズミ講だ!」とか、「税金は払わなくていい」などの、ちょっとした騒ぎや混乱のようなものがあったのを思い出しました。ユーザー側の無知が問題だと言われればそれだけですが、この場合もサービス提供側がきちんと説明していれば、何も問題は生じ得なかったと思います。
さて話は変わりますが、最近またDSP(ドロップシッピングサービスプロバイダ)が1社サービスを開始させましたね。サイバーエージェント社の子会社である「株式会社ストアファクトリー」が運営する『ミセつく』です。ミセつくのスタートで、ドロップシッピングを始めるための選択肢が更に1つ増えたということで、ご利用になられる皆さんには良い知らせなのではないかと思います。興味のある方はぜひチェックをしてみてください(追記(2007/10/12):『ミセつく』は2007年9月末でサービス終了しました)。