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多様化するモバイルビジネスの「リアル・チャンス」をさぐる! mobidec2009レポート

モバイルでの普及が進む電子マネー「WebMoney」
導入で広がるビジネスチャンスとは?


コンテンツ購入にWebMoneyが使われる理由

 なぜ、多くのサイトがコンテンツ購入の決済手段としてWebMoneyを利用しているのか。その理由は3つある。第一に「どこでも買える」こと。WebMoneyはローソンやファミリマートなどのコンビニエンスストアをはじめ、LAOXやパソコン工房、GAMERSなどのパソコン・ゲーム販売店、ネットカフェなど、全国4万店以上の店舗で購入できる。コンビニでは、500円、1000円、2000円、3000円、5000円、1万円の6種類を取り扱う。もちろん、WebMoneyはオンラインでも購入可能だ。

 理由の第二は「1円から、1円単位で決済ができる」こと。実は、一つの決済における限度額は20万円とかなり高めに設定されている。高額商品の購入などもWebMoneyでまかなうことができるわけだ。

 第三に「WebMoneyを導入すると集客に結びつく可能性がある」ことも挙げられる。同社ではWebMoneyシステムを販売するだけではなく、集客や売上促進のサポートも行なっている。加盟店が儲かれば手数料収入が増えるため、結果的にウェブマネー自体も儲かることになる。例えば、メルマガによるプロモーション。同社ではお得な情報がほしいユーザーに向けて年間300本以上のメルマガを配信しており、ここに加盟サイトのキャンペーン情報などを掲載することで集客をサポートしている。

 その他にも、コンビニなど発行されるバウチャーに広告枠を設置したり、オリジナルカードを作成するなど、売上促進を狙った各種サービスを展開している。特に、オリジナルカードは「自社サイト限定、期間限定など、制限を設けることもできる」(大工原氏)ため、自社サイトのノベルティとしても非常に効果的だという。

「楽しさ」を創造する存在に

 WebMoneyを導入すれば集客に貢献に結びつく可能性があるとはいえ、どんなサイトでも加盟できるというわけではない。例えば、アダルトサイトや出会い系サイト、ギャンブル性の高いサイトへの導入はできない。これもWebMoneyが、コンテンツ購入の決済手段としてよく用いられている理由の一つになっているのだろう。

 同社が目指すのは「『楽しさ』という価値を創造する存在」。例えば、映像を見るだけでWebMoneyが貯まるサービス「manna」の提供は試みの一つだ。今年9月にサービスを開始したところ、すでに登録者数は5万人に上っている。今後、同社ではさらなる「楽しさ」という価値を追求し、その提供者としてさまざまな取り組みを行っていく予定だ。

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 教育大学卒業後、大手化学メーカーに入社。その後、ビジネスや技術に関する専門雑誌や書籍を発行する出版社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランスライターとして独立。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/12/11 18:59 https://markezine.jp/article/detail/9100

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