「Webブランド調査」は、企業が運営する日本の主要800サイトに対して、4万人を超えるインターネットユーザーの評価をブランドの視点からまとめたもので、今回はウェブサイトを顧客と企業を結びつけるコアな接点であることも重視している。その結果、「Webブランド指数」と「Webマーケティング指数」の1位は「楽天市場」、「Webパブリシティ指数」の1位は「Yahoo! JAPAN」で、志向性の異なる2つの巨大サイトが各指標の首位を分かち合った。各指標のベスト5は以下のとおり。
【Webブランド指数】
1位 楽天市場
2位 Yahoo! JAPAN
3位 Google
4位 Amazon.co.jp
5位 Yahoo! ニュース
【Webマーケティング指数】
1位 楽天市場
2位 Yahoo! JAPAN
3位 Yahoo! ニュース
4位 Google
5位 Amazon.co.jp
【Webパブリシティ指数】
1位 Yahoo! JAPAN
2位 楽天市場
3位 Google
4位 Amazon.co.jp
5位 Googleマップ
「Webブランド指数」で1位となった楽天は、回答者の6割以上が「1週間に一度以上アクセスする」「サイト上で製品・サービスを購入、申込」「会員登録やメールマガジンの購読」の経験を持ち、コンバージョン指数の4項目のトップを独占。「楽天市場」だけではなく、「Infoseek」「楽天トラベル」「楽天オークション」「楽天ブックス」「楽天KC」など系列サービスも20位以内にランクインし、強さを発揮した。
一方の「Yahoo! JAPAN」は回答者の8割以上が「1週間に一度以上アクセスする」という強大なリーチを持つが、コンバージョンとリアルへの影響を測る波及効果指数項目で「楽天市場」に水をあけられ、サイト・ロイヤルティ指数の「このサイトは他にはない魅力がある」では29位にとどまっている。
また、ウェブを営業ツールとして見たときの有効性について、厳しいデータが出ている。回答者全体の平均回答比率では、波及効果指数の「電話や対面で資料請求、照会」が0.9%、「ブログや掲示板に書いた」が1.1%、「店舗などで製品・サービスを購入・申込」が3.7%で、コンバージョン指数では「サイト上で製品・サービスを購入・申込」が3.9%にとどまっている。こうした数値から、ウェブサイトを営業ツールとして機能させることがいまだ企業にとって難易度が高い現状がうかがえる。
【関連記事】
・タイガー・ウッズのブランド評価、ソーシャルメディアでのイメージは一変
・アサヒスーパードライはブログ記事数で2位の2倍、コカ・コーラ、トヨタも他を圧倒
・通販ブランドランキング、楽天・アマゾン・ジャパネットたかたに高評価
・国内ブランド評価でユニクロが躍進、トヨタはトップ10陥落