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MarkeZine Day 2025 Retail

モバイル・マーケティング・エッセンス

モバイルコマースのカギは
“衝動買い”と“最初の一歩”

“最初の一歩”を超えさせれば継続利用の可能性も

 もう1つ、モバイルのECにおいて特徴的な要素を挙げておこう。それは、モバイルでの購入経験者は、同じECサイトを継続的に利用するケースが多いということだ。一例として、MMD研究所が発表した「モバイルコマースに関する利用動向調査-第21回-(2009年12月度)」を挙げると、モバイルコマースサイト利用者のうち85.7%が、いつも利用しているサイトから購入していると答えている。こうしたところからも、積極的に商品を比較したり検索したりすることがないことから、既知のサイトから購入しようという傾向が見えてくる。

 つまり、一度自身のECサイトにユーザーを誘導すれば、その後高いリピート率が期待できるということにもなる。無論、抱え込んだユーザーが求める商品を提供し続ける必要があるが、最初のハードルを越えることができれば大きな成果へと結びつきやすいともいえるだろう。

 それゆえプロモーションを展開する上では、いかにユーザーに自社サイトでの購入体験をしてもらうかというのが重要となる。先の調査を参照すると、いつも利用しているショッピングサイト以外の購入経路として挙げられているものとして、上から携帯電話での検索、メールマガジン、携帯サイトのリンク(広告)の順となっている。つまり、モバイル内でのプロモーションの方が効果を上げやすいといえる。

▲2009年12月のモバイルコマース利用者の購入経路(n=467)
(MMD研究所(株式会社アップデイト)・
「モバイルコマースに関する利用動向調査-第21回(2009年12月度)」より)

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ユーザーを広げるには、モバイルの位置付けに工夫を

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この記事の著者

佐野 正弘(サノ マサヒロ)

エンジニアとしてゲームや携帯コンテンツなどの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターへと転身。若者のケータイ文化からスマートフォンまで、携帯電話に関する多くの著書を手がけるほか、講演やテレビ等へのコメント等も行っている。近著に「Touch Diamond&Touch Pro 入門ガイド」(翔泳社)「ケータイで稼ぐアフィリエイト 最新情報版」(技術評論社)など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/02/09 10:00 https://markezine.jp/article/detail/9540

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