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MarkeZine Day Spring 2010レポート

富士通「AzbyClub通信」、光文社「CLASSY」
事例で学ぶ最先端メールマーケティング


本文の順にメール最適化に着手

 ここまでを整理すると、ユーザーはメールを受信して興味があったら開封します。

 開封を促すのは件名・送信者名・送信元アドレスです。開封後にクリックされるかどうかは、本文の内容によるわけです。当社のプロジェクトもこの流れでやるのですが、まず順番として、件名の最適化に着手します。続いて本文の最適化ですね。

 女性向けファッション誌『CLASSY』の例を取り上げてみましょう。

 雑誌のメールマガジンを作る時に、「CLASSY. 20xx年x月号」といったタイトルを付けたくなるんですが、これでは開封率が悪くなります。というのも、何が面白いか分からないからです。

 ですから、雑誌の特集1の見出しを件名にすることにしました。「これが『ワンピースのすべて』です」となるので、興味を持ってくれた人に読んでもらえるようになります。そして送信者名に「CLASSY編集部」と入れるようにしました。

 小手先のテクニックですが、意外と馬鹿にならないのが、件名の最初に「●」を入れることですね。最近は「●」「○」「△」が件名の頭に付くメールが増えて、あまり目立たなくなってきていますが。今では最初に何文字分かスペースを空けるというのが流行っています。

 件名を考える上でのヒントをご紹介します。まだ使っていないことがあれば、ぜひ使ってみてください。

本文最適化は要素を抽出して1要素ずつ比較検証

 次に、本文最適化の話をしましょう。

 富士通の事例では、リニューアル後の方がよい結果が出ました(下図左側)。
でも、まだまだチューニングできそうだということで、要素にばらしてみたのが下図の右側です。

 ヘッダーのデザイン、あいさつ文の長さ・内容、画像の有無・大きさ、indexの場所・大きさ、ボタンの色・大きさ・メッセージ、コンテンツのブロック数といった要素を変数として取り出してみます。

 すべて取り出すと80個くらいの要素が出てきたんですが、その中で重要な要素を選ぶと残るのは数個くらいになります。1度の検証では、テストする項目以外は一定にしておいて、どれくらい変わるか見ます。

 実際には、デザインテンプレートで大きく変わることが多いので、テンプレートを変えてみるのが効果的です。ただ、変えた直後はよくなるのですが、だんだんと悪くなります。定期的に半年に1回、1年に1回くらいは見直した方がよいのではないでしょうか。

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/04/12 15:11 https://markezine.jp/article/detail/9903

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