APIを使って運用管理を高度化/効率化する
ここからは「APIを介した高度な運用」について説明いたします。
API(Application Program Interface)とは、さまざまなプラットフォームで提供されるサービスや機能を、アプリケーションレベルでダイレクトに利用できるよう連携させる技術のことです。分かりやすい例で言うと、Twitterを利用するときにiPhoneのアプリケーションからつぶやいている方も多いと思います。これは、APIを介してTwitterのサーバーと情報をやり取りすることで実現できているわけです。
つまり、Webサービスを利用する場合、サービス提供者が提供しているWebサイトにアクセスする以外にもサービスが利用できる環境が広がってきています。
リスティング広告に出稿する広告主の中には、多数のキーワードを出稿していたり、入札金額を変更する頻度が非常に高いといったように、管理画面の中で作業していては時間がかかり過ぎる場合もあります。
そんな時には、APIを使ってそれぞれの要素を切り出して使うことで、管理画面を介さず、レスポンスよく作業できるようになります。あるいは、APIを通じて、プログラムを走らせて自動で運用管理することも可能ですので、高度な使い方をしたい方にもAPIは向いています。
APIの利用例の1つとして、いわゆるSEMツールがあります。SEMツールは「運用管理ツール」「自動入札ツール」などとも呼ばれています。
このSEMツールを使えば、管理画面から自分の手で動かしていた作業をある程度ルール化して、自動的に処理することができます。「クリック単価何円で何位くらいに表示する」「最終的な成果としてこのくらいの件数を取りたい」といったルールあるいは目標を決めると、それに従って計算をして自動で入札管理してくれるようなツールもあります。
もう1つのメリットとして、ヤフー以外のリスティング広告サービスとも連携させることで、包括的にリスティング広告運用を管理することが可能となります。図のイメージのように、APIを使った包括的な入札管理ツールを用意すれば、複数サービスの数値を1画面でまとめて見るといったことができ、日々の運用が楽になるのではないでしょうか。
