事業主側のシステムと連携させて効果的な運用が可能に
APIを介して事業主側のシステムとリスティング広告を連携させることも可能です。その活用イメージがこちらの図です。

上が事業主のWebサイトの裏側に隠れているシステム、下が弊社で運用しているリスティング広告に関するサーバー群です。これらをAPIでつなぐことで、いろんなデータ群を広告運用に活かしていくことが可能となります。
例えば、サイト内検索のキーワードを出稿に活かすことができます。大規模なEC事業者では、来訪者が目的の商品を見つけられずにサイト内検索をすることがあります。サイト内検索をされたキーワードは、明らかに探す意図があって使われたキーワードですから、購入につながる確率が高いわけです。この点に着目し、出稿中のキーワードにサイト内検索で使われたキーワードがなかった場合、自動的に出稿を行うようシステムを組んでいる事業者もあります。
あるいは、商品データベースと連動させて出稿するというやり方もあります。在庫の状況を常に確認し、在庫切れになりそうになったら該当ワードの掲載をいったん停止し、商品が再入荷されたら掲載を再開する、というような運用も可能です。
【注】河田氏が紹介したAPIは現状では商用利用に限っているため、広告主自身が直接APIを利用することはできない。提供方法はテクノロジーソリューションパートナーを通じた形となる。
効果測定、コンバージョン後の最終収益にこだわりを
最後に、ここまでの話をまとめます。
マーケティングにおいては効果計測が非常に重要です。インターネット広告の中でも、リスティング広告はプロセスごとにデータを取得できますので、その特徴を活かしていきましょう。検索キーワードは、その後のマーケティングプロセスにきちんと活かすことで、最後に生まれる収益に効いてきます。収益に至るまで、きちんと評価していきましょう。
また、APIを介することで、事業主が持つほかのデータと連携し、より高度なマーケティングが可能になっていきます。あるレベルを超えると人力での運用が困難になってきますので、そういった時にはAPIというソリューションも1つの選択肢です。
本日はご清聴ありがとうございました。