ポータルサイト利用=ヤフーに近しい属性?
安直な発想になるが、検索エンジンという性格の強いグーグルに対して、ヤフーは各種情報コンテンツも備えたポータルサイト。FerretPLUSは情報の出所を明かしていないが、クロスリスティングのキーワードウォッチャーはgoo、excite、BIGLOBEといったポータルサイトで本当に検索された回数がデータ元だ。
先に紹介したネットレイティングスのデータで集計すると、キーワードウォッチャーは主要検索サイトで行われた5.4%程度の検索クエリを参照しているという。
ということは、キーワードウォッチャーのデータ元もヤフーと同じポータルサイトということになる。ユーザー属性としてはヤフーに近いのではないかと想像してしまう。なお、仮にこの仮説が外れてヤフーとgoo、excite、BIGLOBEなどでの検索動向が実際にはズレていたとしても、5.4%程度のユーザー動向が追えている。ポータル、ISP系のサイトネットワークとなるためユニークユーザーの重複はほとんどないと考えて間違いはない。
年齢層は集計方法が違うので一概に比較できないが、キーワードウォッチャーの情報源のポータルサイトでは40歳以上が50.4%(参考:REMORA Listing媒体資料 P1「広告配信サイト年齢比率」より)。高年齢者層が多いように思われるが、ヤフーのインターネット利用者アンケート調査でも35歳以上が61%を占める(参考:第25回 インターネット利用者アンケート結果 - 年齢)。
ヤフー利用者に比較的高年齢者が増えていることを考えると、年齢帯は近しいと言ってもいいかもしれない。
実際にキーワードウォッチャーで「通販」の検索数を調べてみた結果は次の通り。
FerretPLUSでは次のようになる。
どちらも「通販生活」「ニトリ 通販」などのブランド名での検索数がリストに入ってきている。ヤフーやグーグルの関連検索ワードで表示されているワードがリストにかなり含まれていることが分かる。
既出のグーグルの結果とも比べて見よう。
ビッグワードの「通販」と「通販 ファッション」の比でみるとグーグルで約90:1だったのに対して、クロスリスティングが提供するキーワードウォッチャーでは約20:1【注】、FerretPLUSで約3:1となる。データ元がしっかりしている分、キーワードウォッチャーの方がFerretPLUSよりも実態に近そうな数字が出てきた格好だ。
「通販」のワードで見てきた限り、Google AdWords キーワードツールにはブランド名が含まれにくい。システム的にブロックされたり捕捉されにくかったりする傾向があるのか、あるいはグーグルユーザーの検索傾向なのだろうか。
【注】キーワードウォッチャーの場合、逆順の「ファッション 通販」の検索数(15,437)は別で表示されるため、実際には約30:1となり、Googleの結果により近くなる。
「通販」が例外かもしれないので、「FX」でも調べてみたところ、同様の結果になった。
FerretPLUSではビッグワードであるはずの「FX」の評価が過当に低いところも変わらない。サンプル数が少ないので断じるのは危険だが、以上の傾向は「通販」に限ったことではないようだ。
【参考情報】
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