増加が予想されるアメリカのCGMクリエーター
年齢別のCGMクリエーターのデータはさらに興味深い。インターネットユーザの中でブログ、Webサイト、ストーリー、ビデオなどを作ったことのある人の率は、65歳以上で18%、50-64歳で29%、30-49歳で36%、18-29歳では43%となっている。調査時期が違うので、そのまま比べることは難しいが、同じくPew Internet & American Life Projectの昨年11月に公開された、1100人の12-17歳を対象の「Teen Content Creators and Consumers」の調査によると、57%がCGMクリエーターであることが発表されている。
ある程度想像できることではあるが、年齢が下がるにしたがってCGMを高い割合で作っているが、30代以上でもかなりの人たちがCGMを作る活動を生活に取り入れていることがわかる。つまり、今現在のCGMの爆発的普及はまだ過渡的な現象で、それぞれの層の人たちの年齢が上がるにしたがって、CGMはさらに増えていくことが予想される。そして、自分が作ったものが「あちら側」に置かれることに抵抗がない世代がますます増えるということだろう。
日本も近い将来、CGMネーションになる
オタク的な雰囲気が漂っていたCGMであるが、アメリカではすでに一般的な人たちにも普及し始めている当たり前のものになりつつある様子が覗えたのではないかと思う。日本での同様のデータが見あたらなかったので、文化的な比較等はできていないが、同様のブロードバンド普及率でそれも回線のスピードが高い日本で、現在のブログ・SNSブームの先に、写真共有、ビデオ共有ブームが来ることは容易に予想できる。日本が「CGMネーション」になる日もそんなには遠くないのではないだろうか。