Q.まず、貴社の事業内容を教えてください
中国・インド・東南アジアを中心とした、新興国市場のマーケティング・リサーチ事業を行っています。
Q.現在の会社を立ち上げるまでのキャリアを教えてください
1974年に神奈川県で生まれました。中学から父の海外赴任に伴いシンガポールへ移住して、現地のアメリカン・スクールへ通いました。そこで、現在の弊社取締役兼共同創業者の古川と出会いました。当時、13歳でした。
卒業後は日本に帰国し、法政大学経営学部に通っていました。この時代に、現在の弊社取締役である片岡と谷村に出会いました。
大学卒業後は、新卒でオリンパス株式会社に入社しました。
Q.一流企業のオリンパスを辞めて独立したのはなぜですか?
アメリカン・スクールに通っていた高校時代に、フォーブスの億万長者ランキングを見て、日本人がどんどんランキング外になっていくのが悔しくて。「載ろう!」と思ったのがきっかけです。まだまだ遠いですが…。
なので、オリンパスでは「3年間だけ」と決めて入社しました。特に不満もなく、社会人としての基礎を作ってくれたと、今でも感謝で一杯です。また、前述の古川と「将来は一緒に会社やろう」と約束していたので、2人そろって計画退社です。
オリンパス退社後、2002年に香港でStrategic Decision Initiative (HK) Ltd.を古川と共に起業して、Co-CEOに就任しました。2005年には、中国で100%子会社のStrategic Decision Initiative (SZ) Ltd.を設立し、董事(※中国企業における取締役のこと)に就任しました。
その後、2007年に本社を東京へ移転させ、代表取締役兼CEOに就任し、現在に至ります。
Q.最初に起業した香港では、どのような事業をしていたのですか?
当初は、基本的になんでもやりました。事業の中心は、中小企業の中国における調達代行でした。良品を製造できる工場を調べ、そこと顧客を繋ぐ仕事です。
しかし、1年と経たないうちに、プロキュアメント(中国から調達する)の仕事よりマーケティング(中国へ売る)の仕事の方が将来性があると判断しました。そこで、商材を売るために企業が必要とする情報を探す、つまり、リサーチを行う仕事へと徐々につかっていきました。