欧米では数百社が導入。日本での導入も着実に増加中
島氏からフェリシモでの導入事例について説明があった後、アドビ システムズ 株式会社 マーケティング本部 Scene7 マーケティングマネージャーの鈴木浩実氏が登壇。Scene7のサービス詳細について説明があった。
鈴木氏はScene7の特徴として、次の5つのポイントを挙げた。
このうち、クロスメディア配信プラットフォームであること、業界標準ソリューションであること、そして導入効果という3つの点を鈴木氏は重点的に解説している。
Scene7はクロスメディア配信プラットフォームであり、SaaS型で提供される。Scene7のサーバにコンテンツをアップし、そのサーバ上で画像サイズ、カラーバリエーション、テクスチャーなどを変更できるようになっている。この仕組みにより、1つのソースをさまざまな用途で用いることができる(ワンソース・マルチユース)ようになっているという。
そして、Scene7は欧米を中心に数百社で導入が進んでいることに言及。米国のオンライン小売企業の上位10社のうち、実に8社で導入済みなのだ。
最後に、導入効果について。フェリシモの島氏から説明されたように、リッチメディアの管理、配信の自動化、対応スピードの短縮といった点で顕著な効果が現れており、日本でもフェリシモのほか、ピーチジョンなどで導入実績が出始めているという。
鈴木氏は最後に、アドビ システムズの提唱するクローズドループマーケティングについて説明した。クローズドループマーケティングとは、WebのコンテンツをAdobe Creative Suite 5のツールを利用して制作し、それをAdobe Scene7を通じて管理、拡張、配信し、そしてOmniture の各種製品を統合したAdobe Online Marketing Suiteを活用し解析・最適化にむけた次のゴールを設定する取り組みを指す。こうした一連の作業を繰り返すことで、さらによいWeb体験、収益・コンバージョン、レスポンスの向上を実現することができるという。「この構想の中でScene7は重要な役割を担っている」(鈴木氏)とメッセージを残し、講演を終えた。