スポンサーサイトは見られていない!?
Q3からQ5では、検索結果画面で「スポンサーサイト」と表示される部分について尋ねた。スポンサーサイトを「見る」と答えたユーザーは31%、「見ない」と答えたユーザーは60%、「スポンサーサイトを知らない」と答えたユーザーは7.5%となった。

「見ない」と回答された方が60%もいる事は、一見すると大きな問題だと思われる。ユーザーがきちんとT&Dを読み、検索結果を選別していることが理由だろう。「広告として認識されている」ということを理解した上でのT&Dの検証ロジックがますます重要である。
ここで重要なのは「見ない」と回答された60%のユーザーをどのように囲い込むか、またいかにしてこれらのユーザーに情報を届けるかである。
これに対する解決策は、やはり自然検索(SEO)。リスティングと併せて自然検索結果でも上位に表示させる事で、60%のユーザーにリーチするだけでなく、スポンサーサイトを見るユーザーに対してもアプローチする事が可能となる。つまり、リスティングとSEOの対策を施す事で、クリック数、しいてはサイトのコンバージョンを確実に高める事ができるのだ。
誤解していただきたくないのは、技術的なSEO対策(上位表示だけを目的とした)というよりは、ユーザーの求めるコンテンツの充実度が重要だということだ。ユーザーのリテラシーも高くなっているため、一度訪れて自分の求めるサイトでないと判断された場合は、再訪はほとんど期待できない。サイトのコンテンツが不十分な状態でのSEO対策は、逆に、ブランド価値を下げてしまう可能性すらある。
Q4では、Q3での回答理由を自由記入で尋ねた。

「見る」と答えたユーザーは「目立つようになっているから」といった回答が最も多く、他にも「検索結果の関連サイトなら探しているものがあるかも知れないので」や「検索結果を上から下まで見るのが面倒だから」などの回答が目立った。
逆に「見ない」と答えたユーザーに対しては、「スポンサーサイトがスポンサーの広告のようで、自分が検索しているのと一致しなさそうだから」、「たいがい自分の求めているものとは違うだろうし、見たら見たで余計な時間を使ってしまいそうだから」、「スポンサーサイトに登録しているサイトがいいサイトとは限らないため」、「営利優先の宣伝が多く、期待した検索結果と違うことが多いから」、「検索した内容とは関係ない感じがする」といった回答が多く見受けられた。
これまでの調査から垣間見られるのは「ユーザーがあきらかに検索エンジンの特性を理解してきており、その検索結果の質を重要視してきている」ということだ。
Q5ではQ3で「見る」と答えた方に、どの位置のスポンサーサイトを見るかを尋ねた。対象としたのは、Yahoo!とGoogleである。

「上位部分」と答えたユーザーは Yahoo!で73.3%、Googleで60%となった。Yahoo!において「上位部分」は「右部分」よりも約3倍高い結果となったおり、多くのユーザーは検索結果を「上から」見ていく傾向にある事がわかった。
今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。業界やそれぞれのシュチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問合わせください。
サンプル数 :412
調査期間 :2006年11月14日(火)~2006年11月15日(水)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社マクロミル
対象者 :20歳から49歳男女本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。