“とことん深く分析したい”ニーズを満たす経路分析機能
実際、サイト来訪者の行動パターンを分析しようとしても、他社ツールでは、3階層までしか行動が追えないことが多い。しかし、Visionalistなら、経路分析を順引きで行った場合、最大21階層まで追えるため、入口から出口までのユーザー行動を詳細かつ、一気通貫で分析できる。部分部分ではなく全体を見ることで、初めて問題点を浮き彫りにできることも多々あるそうだ。
「例えばある企業では、入口となる広告キーワードを分析してみたところ、あるキーワードから流入してきた人たちはシナリオ通りに動いてくれるのに、別のキーワードから入ってきた人は直帰したり、幾つかのページを見たら離脱してしまっていました。そこで離脱の多いキーワードから入ってきたユーザーの動きを、複数の階層にわたって細かく見ていくと、別の商材と勘違いして入ってきていたことに気付きました。BtoBの製品情報サイトだったのに、似たようなBtoCの製品情報を求めるお客様をそのキーワードからは呼び込んでしまっていたんですね」(加納氏)
また、入口からの分析だけではなく、出口からの分析をする上でも、経路図は役立つ。
「経路図は、逆引きして見ることもできます。コンバージョンページから逆引きして、どんなページを見てコンバージョンに至ったのか、ゴールデンルートを分析してみたら導入事例ページを見ていた人が多かったことに気付きました。『それならもっと事例ページを増やそう』と活用されたお客様もいらっしゃいます」(加納氏)
ほかにも、2つの分析軸を指定してのクロス集計分析、サイト来訪者をセグメント分けしての詳細分析、PCだけではなくモバイルも包括できる複数サイトの統合分析、間接広告効果のレポートといったところがVisionalistの特徴的な機能として挙げられる。
そして最新のトピックスとしては、「アクションリサーチ」というサービスが人気。「『これだけでも使いたい』というお声をたくさん頂いております」(加納氏)というほどだ。
オプションのサービスにはなるが、業界内での自社サイトの立ち位置、ライバルサイトのアクセス数、ライバルサイトの集客経路になっている検索キーワードといった競合他社の動向を把握できる。競合他社の戦略を把握して自社の戦略を立てたり、自社サイトのポジショニングを考えるのに役立っているという。