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グーグルSEOと集客と売上のできるホームページ

グーグルに有効なSEOは限られている
最初から見込客を意識した集客が重要

マイナス○○ペナルティ

 さて、Googleの順位ダウンについては、主にアメリカで、マイナス30ペナルティ、マイナス950ペナルティ、などとネーミングされているものがあります。それが何を意味するのか、文献学的アプローチは止めておきますね。

 要するに、上位に表示されていたページが、何かをきっかけに30番ほどダウンさせられる。あるいは950番ほどダウンさせられる、つまり圏外に追いやられる。そういった現象が見られるということです。

 そこで、目の前で起こっていることの統計的なデータを取っていくなかで、SEO塾は次の表のように考えてみました。

 なお、私が「ペナルティ」と言う場合は、明らかなスパムが原因ではなく、一般的な「SEO対策」をやって順位変動が起こるものを主に称しています。通説や常識に反する、理不尽な順位ダウンに対する仮のネーミングと思ってください。

順位で見るGoogleペナルティ
ペナルティ 現象(キーワード検索結果の順位の長期的な傾向)
レベル1 30位前後 20位から40位
レベル2 50位前後 40位から60位
レベル3 100位前後 70位から130位
レベル4 200位前後 150位から250位
レベル5 300位前後 250位から300位以降
レベル6 1000位の圏外 まったく検索されない

 上記表の正誤はともかく、何位ダウンしたということではなく、同じような順位で何をやっても上がらない、一定の順位にとどまったまま。それどころか場合によっては下がってしまう。そういった傾向がやたらと目につくわけです。

 15位くらいにあったときに、自作自演か業者に依頼してリンクを量産し、30位前後に下がってそのまま動かないということはありませんか?

 ホームページをつくってから1年以上も経つのに、300位前後で250番より上がったことがないということはないでしょうか?50位前後のときに、「SEO対策」に励んだ結果、100位前後に落ちついてしまったということもあるでしょう?

 つまり、順位がアップしない、ダウンする、この現象にもなんらかの法則性を感じてならないのです。

グーグルに有効なSEO

 Googleでの有効なSEO(特にリンク)はごく限られている。

 そのように仮定するなら、有効でレアなSEOによってスコアを獲得すれば順位は上がりますが、それ以外はほとんどは無駄なSEOで、いくら積み重ねても順位に影響しないことも分かりやすくなります。

 さらに、無駄どころか余計なSEOをやり込むことによってクラスタリングが発動し、貴重なスコアも無効化されて、結果としての順位ダウンになると思われるのです。

 なお、弊社の管理サイトさえ、余計なSEOにまみれた既存のホームページよりも、新規のサイトやページの方が上位表示されやすい傾向にあります。

 最後に、邪馬台国論争とSEOの話に戻りますが、下記のような現象があったとします。

  1. ある期間に30本の外部リンクを自作自演した
  2. 順位が65位から30位に上がった

 これで、Googleの順位アップに外部リンクの量産が効果的であると断定できるでしょうか? もしかしたら30本の中の1本だけが効果的なだけで、他の29本は無駄なリンクだったと考えることもできますよね?

 しかも、どこかの誰かがリンクを張るなど、これ以外のSEOが影響した可能性もあります。自分の目で見た事実や現象といっても、わずか1・2例の成功や失敗では、観測にも検証にもなっていないわけですね。

 SEO塾がエキスパートの発言をまとめ、数多くのアンテナで検証して立てたGoogleアルゴリズムの仮説は、次のとおりです。

  1. 大きく順位アップできる効果的なSEOは限定的
  2. メジャーなキーワードでさえ上位表示に貢献する外部リンクも少数
  3. 巷の「SEO対策」のほとんどは効果がゼロのものが多い
  4. ブラックハット(SEOスパム)を除いて、順位ダウンさせるペナルティはない
  5. 順位変動は、獲得済みのレアなSEOスコアがゼロ化することによる

 なお、最近つくづく思い知らされることは、内部リンクもレアで価値のあるSEOのレパートリーということです。

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集客のための集客

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この記事の著者

アルゴリズム(アルゴリズム)

本名:石崎和男 株式会社アルゴリズム 代表取締役。福岡商工会議所、府中商工会議所(広島県)、法人会員。独自の研究と実験や検証を元にした検索エンジン対策を確立し、テンプレート販売やランクアップ・サポートなどのSEO事業、およびウェブマーケティングを展開している。運営しているSEO塾の塾生は延べ数千人、セミナー受講者も800名...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/02/04 11:00 https://markezine.jp/article/detail/13300

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