SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

マーケティングメトリックス研究所出張版

有名な「おむつとビール」の話
意外な組み合わせから仮説・検証を


施策立案の視点から考えてみると…

 施策から考えた例だと例えば…

懸念事項:その2つ以外を買い忘れ、売上が下がる可能性

懸念事項:その2つ“以外”目的のお客様には不便

懸念事項:おむつ+ビールのお客様に不便さを与えないか

懸念事項:非常にテンポラルな施策

懸念事項:人件費、設営費などのまとまった投資が必要など

  • ソリューション1…買い忘れないように、近くに陳列
  • ソリューション2…入り口近くに両方を陳列する事で、より利便性を上げる
  • ソリューション3…おむつとビールをわざと遠いところに陳列。その導線上に他に買ってもらえそうな商品を配置する事でバスケット単価をあげることを狙う
  • ソリューション4…おむつとビールと何かもう1点買ったお客様に割引などバスケット単価アップ狙い
  • ソリューション5…かさばるものと重いものなので、いっそ駐車場で販売して車に店員さんが運んでくれるサービスなど

 それぞれに必要な要件について、再検討・追加調査・分析を行い、

  • ターゲットやニーズは存在するか?
  • ボリュームインパクトはあるか?
  • 懸念点、リスクの課題は?

 などから、優先度がつけられるでしょう。調査範囲が比較的限られるので、無駄が少なくて良いかもしれません

 ただし、一緒に買っているお客様が多いならば、特別なことをしなくても買っていただけそうですし、ビールもおむつも結構陳列スペースを取る商材なので、気軽に近くにおけないのでは、という実施に当たってのそもそも論も考えられます。

 どちらにせよ、これまで見えなかった“事実”をあぶり出す事も重要ですが、そのネタを膨らまし具体的にどう活かすかはそれ以上に重要ですね。

 マーケティング分析に関して、今後も記事を書いて行く予定です。マーケティングメトリックス研究所にも、ぜひ遊びに来て下さい。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
マーケティングメトリックス研究所出張版連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中川 斉(ナカガワ ヒトシ)

1968年生まれ/早稲田大学卒。

コンサルティングファーム・広告会社にて、統計解析・データマイニングを軸にしたマーケティングプランニング業務に従事。専門的なデータ分析のスキルと高度なマーケティングの知識・経験の両方をバランスよく持つ稀な存在であり、近年ではマーケティングテクノロジーの開発、利用啓蒙にも一...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/10/14 11:35 https://markezine.jp/article/detail/13338

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング