mixi Xmas 2010に見るソーシャルグラフ活用
まずはmixi Xmas 2010の概要を見ていこう。

デバイス:PC/モバイル
プレゼント提供協賛型企画
基本アクションは「靴下を飾る」「友人の靴下のベルを鳴らす」の2つだけ。ベルを鳴らせば鳴らすほどポイントが溜まっていき、一定数まで溜まると自身のレベルが1つ上がる。レベルが上がると、靴下のデコレーションがもらえたり、プレゼントの当選確率が上がったり、コンビニエンスストアで引き換えられるクーポンが当たる「ラッキーチャンス」に挑戦できたりといった特典が与えられる。



「クリスマスにプレゼントがもらえる、靴下を飾るというのは、とても自然なことで違和感がない。また、友人の靴下のベルを鳴らすというのは、人のためになる『ちょっとしたアクション』であり、重くない。これが押しつけがまし過ぎても、心理的な抵抗を生んでしまう」と、新田氏はアプリ設計の基本理念を語る。
キーポイント(1):『おすそわけ』の仕掛け
プレゼントは、毎日受け取るチャンスのある“デイリー版”と、豪華賞品が当たるがクリスマス当日まで当選結果が分からない“イブ版”の2パターンが用意された。
デイリー版のプレゼントは、お菓子のクーポンで、セブンイレブンで商品と引き換えることが可能。クーポンに自分が当選した場合、マイミク2人にも『おすそわけ』ができる仕掛けも用意した。
また、自分がクーポンに当選した場合、mixiボイスでメッセージを流せる機能も用意。ここがソーシャルグラフを活かす肝であり、コミュニケーションが生まれるきっかけとなった。「実際、mixiボイス経由の流入が非常に多く、高額商品当選に対する期待よりも、デイリーのクーポンを狙った友達同士のコミュニケーションが楽しくて、アプリ利用が広まっているようだった」と、新田氏は分析する。
プレゼントが当たった際には『おすそわけ』することも可能
