震災関連情報で最も重視するメディアは「NHK」
野村総合研究所は、3月19日から20日にかけて、関東在住の20~59歳の男女を対象に調査を行い、3224名から有効回答を得た。その結果、地震関連の情報提供で情報源として最も重視されたのは「テレビ放送(NHK)」で、「テレビ放送(民法)」「インターネットのポータルサイト」が続き、「新聞」は4位となっている。
インターネットで得られる情報の中では、「ポータルサイト(Yahoo!、Googleなど、新聞社や放送局のポータルサイトは含まない)」の情報を重視すると回答した人が43.2%で最も多くなっている。ツイッター、ミクシィ、フェイスブックなどの「ソーシャルメディア」が、「インターネットの新聞社」とほぼ並んで7位にランクインしており、ソーシャルメディアが震災情報の取得において一定の役割を果たしている状況がうかがえる。
ソーシャルメディアは“功罪相半ば”
東北関東大震災に関する情報に接して、メディアや情報発信主体に対する信頼度の変化についてたずねたところ、「信頼度が上がった」との回答が最も多かったのが「NHK」で、2位「ポータルサイト」、3位「ソーシャルメディアで個人が発する情報」となった。
一方、「政府・自治体の情報」に対しては、「信頼度が低下した」と答えた人が28.9%に達している。また、「ソーシャルメディアで個人が発する情報」については、「信頼度が下がった」との回答においても、同じく第3位となっている。この理由としては、ソーシャルメディアの利便性を実感しつつも、デマやウソに触れる機会も増加したことが影響している可能性があると同研究所では分析している。
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