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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

RollingStonesライブで確信!結果、10年続くビジネスモデルになりました


YouTubeの爆発的な普及、Joostの登場など、インターネットで映像を見ることが、当たり前の世の中に変わりつつありますが、日本でも早くから「インターネット×映像」の可能性に賭けていた人がいます。鳴かず飛ばずのビジネスモデルが溢れるネット業界で、J-Streamが10年続いた軌跡が明らかに!(Vol.2、Vol.3、Vol.4もどうぞ!)。

遊談相手
古株均
古株均(こかぶ・ひとし) 株式会社J-Stream取締役副会長
(株)アスキー、ノベル(株)を経て、トランス・コスモス(株)入社。1997年5月Jストリーム設立と同時に取締役副社長に就任。営業と新規事業開発を担当。現在はクロスコ株式会社で代表取締役を務める。

祝!J-Stream10周年

四家
さて今回は、先日10周年を迎えられたJ-Stream創業メンバー、現在は同社の副会長であり、同時にイベントや映像製作を中心に幅広いプロモーションを手がけるクロスコ株式会社代表取締役の古株均さんをお招きしています。
古株
ええええええええ。年寄りってこと?
四家
緊張しますね。
古株
またぁ。四家さんのほうが先輩です。まじで。
四家
なにをおっしゃいますやら。
古株
敬語はやめてくださいませ。ただの、おっさんですので。
四家
まずはJ-Stream10周年おめでとうございます。
古株
お、いきなり、ありがとうございます。よく、同じビジネスモデルで、この業界で10年も持ったなと。びっくりです。
四家
先日パーティにご招待いただきまして。
古株
お越しいただき、ありがとうございました。
四家
失礼なことに、古株さんのご挨拶が終わったころに会場入りました。すみません。ご挨拶もできず。
古株
わたし、乾杯の挨拶だけだったんですよ。それはもうめちゃ、楽だったのですが、イベント会場をしきってたのが、現在社長を務めているクロスコだったので、こっちのほうがメチャンコ緊張しました。うちの子どもたちはちゃんと仕事するかなと。
四家
SERVER STASION KOKABU(下写真) でしたっけ。古株さんのコーナーでおいしいビールもたくさん頂きました。
古株
そうそう、サーバが好きだからビールサーバらしいです。ほんとは、クライアントが好きなんですけどね。うそ。
四家
あはは。パーティで印象的だったのは、東京国際フォーラムのあのでかいフロア全部使った、あれだけ大きなイベントなのに、どこかアットホームだったこと。
古株
ほんとですか!それはとっても嬉しい言葉です。
四家
それと、意外と知っている顔を見かけなかったことですね。
古株
ネット業界、じゃない人が多かったかもですね。
四家
ネット業界のパーティってだいたい同じ人に会ったりするわけなんですが、知らない方が一杯いて、逆に大きな世界にネットが認知されたなあと感慨深いものがありました。
古株
おお、そういう見方もあるなと。
四家
話する人が少ないので、おかげでいつもよりガツガツ飯食ってましたけど(笑)。
古株
まあでも、今は当然どの企業もWebサイト持ってますからね。
四家
もちろんそうなんですが、Webサイトそのものは2000年くらいでほぼ普及していたかと思いますよ。さらに幅広く社会的に認知されたなと思いました。

やっぱり、エロがメディアを育てる

古株
やっぱり、Yahoo!BBの孫さんのおかげですよ。
四家
それは大きいですね。確かに。
古株
家庭に常時接続の8Mが来たのが大きい。Y!BBがなかったら、いまの日本のインフラは無いんじゃないでしょうか。だって、常時接続ってことは、お金払ってる限り「使わないと損」ってことですからね。それまでは従量課金で、観光地の双眼鏡みたいにお金入れないと見えなかったので、もう180度反転したと。
四家
ですよねえ。
古株
「使わないと損」になって、元を取るためにも、契約した人は使いまくったので、日本人のリテラシーが上がってのでは、と思います。
四家
その観光地の双眼鏡だった時代から今に至るまで第一線でストリームのビジネスを引っ張ってこられたのが古株さんというわけで、まずは最初のきっかけあたりからお伺いしたいのですが。
古株
J-Streamの設立のきっかけですね。えっと、わたしが始めにネット見たのは、1993年にNovellで、NetWareの営業やってるときに、モザイクでWebページ見たのが最初でした。サーバにアクセスするときブラウザの右上に地球のマークがあって黄色いヒトダマが横に回るの。
四家
ヒトダマ(笑)。覚えてますよ。93年は早いですね。ちなみに端末は?
古株
インテルの486,66MHz、HDDは30Mbyte、当時の最新スペックです。それで、HTTPとGopherとかで、アクセスしてた。
四家
若い読者はすでに何の話かわからないかもしれませんが(笑)。HDDは30Mbyteが最新スペックだったんです。そしてGopherというプロトコルがあった。
古株
Gopherは国立がんセンターのサイトで、ひまわりの映像公開してて人気だったよ。
四家
懐かしいですねえ。
古株
日本企業だと、NTTや富士通などのIT企業がWebサイト公開していました。そんで、モザイクでUSのサイトとか見て、もう興奮しまくったわけですよ。これはすげー!って。いろいろなWebサイトに手当たり次第にアクセスしまくってました。
四家
ああ、わかります。
古株
とにかくリターン押して、一枚の画面が出るのに3分はかかってましたけど。何がすごいってアンタ、テキストと、図表と、写真が同時に扱えて、しかもそれが、カラーだ、ということ。USATodayの全世界版が出た、と思った。
四家
3分かかっても、海の向こうのものがこっちに出てくるんですからね。
古株
そうそう。ハイパーリンクよりも、とにかくその「表示力」にやられた。ハイパーリンクはそのまえのハイシェラフォーマットのCD-ROMであったからなぁ。
四家
ネットも、テキストベースならそれまでにあったわけですよね。
古株
BBSね。Nifty Serveとか。BIGLOBEの前の、NEC PC-VANとか、Venus-Pとかね。
四家
はいはい、Nifty Serveから米国のCompuserveにも繋げられましたからね。テキストではもう結構つながっていた。
古株
そうだよねぇー。で、ネットで即、アダルトサイトを探すわけですよ。やっぱり。リンク集のページとか探して、手当たり次第、助平そうな単語を直接入れて.comって押すのよ。そうすると、出てくるわけですよ。お目当てのJPEGが。
四家
はいはい。メディアはまず、アダルトコンテンツからフライトします。
古株
で、テキストベースから、図表も写真も入れられるカラーの新聞ができるのであれば、次はテレビとラジオになるって思った。
四家
そこですか。最初の着眼点は。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/07/05 11:32 https://markezine.jp/article/detail/1360

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