企画書を作成 ― しかし、問題が…


修正ポイント(1):目的には大きなビジョンを

まず最初の「目的」ですが、ここはもっと大きなビジョンを描いてください。問い合わせを減らすことで、どんな状態を目指すのでしょうか。ユーザーの満足度を上げるのか、自分たちの仕事の質を高めるのか。そんなビジョンを掲げてみましょう。
修正ポイント(2):まずは達成しやすい目標値を目指す

次の「目標」ですが、先ほどの目的を基に、今度はもっと現実的な数字を描いていきます。ですから、「半減させる」というのは少し飛躍しすぎですね。もっと達成しやすい目標を立てて、クリアしていく成功体験を身につけるようにしましょう。
修正ポイント(3):「~しない」の理由も記載

ターゲットについては明確に書いていただいているので問題ないですね。1つだけ注釈を入れるとしたら、「イベント系に関しては、基本的に記載しない」という点において、理由も併せて記載しておきましょう。
企画書というのは、ずっと保管をしておくものです。将来的に担当者が変わった時などに、どういった意図で作られたのかが分かるようにしておかなければなりません。数年経って「イベント系についてのFAQを記載しましょう」という意見が出てきたときに「どういった理由があって記載をしなかったのか」が明確であれば、余計な議論をしなくて済むというわけです。

この「デザインのポリシー」については修正ポイントはありません。さすがWebメディアの担当者さんですね。画像の大きさについて規格を設けておく、というのも良いと思います。
修正ポイント(4):更新は極力頻繁に

まず、「半年に1度チェックし」とありますが、更新間隔としては少し遅いですね。業種や閲覧数などによっても異なりますが、最低でも月に1回は更新してもらいたいところです。また、先ほどと同じように「電話窓口は設けない」という点においては理由も併せて記載しておくと良いと思います。
将来のための保険という意味でも、現在の担当者間で意識を合わせるためにも、こういった「判断基準を明記しておく」というのはとても効果的です。
修正ポイント(5):ガントチャートで分かりやすく

スケジュールについてもアクションを細かく分けているので特に問題はないですが、欲を言えばプロジェクトマネジメントで使われる「ガントチャート」などを利用して書くと、さらに良いでしょうね。

現在の位置づけも分かりやすくなりますし、読み間違いも発生しにくいので、チームでスケジュールを共有する際には適しています。
そして3日後、修正した企画書を基に、改めて会議を行いました。