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あの企業のソーシャルメディア担当者に聞きました!

SUUMOのソーシャルメディア担当者に聞く
ソーシャルメディアを軸とした「統合ブランドコミュニケーション」とは?


 ソーシャルメディアを積極的に活用している“あの” 企業の担当者に会いに行くこの連載。第4回目は、TVCMでもおなじみの不動産・住宅サイト「SUUMO(スーモ)」を運営する株式会社リクルートさんの住宅カンパニーにお邪魔してきました。ソーシャルメディアを軸とした統合ブランドコミュニケーションの取り組みについて、詳しく伺いました。

今回お話を伺ったのは…
株式会社リクルート 住宅カンパニー 企画室
ブランドマネジメントグループ ブランドチームリーダー
田島 由美子さん
2000年株式会社リクルート入社。入社以来WEBサイトの編集、ポータル提携、集客などインターネット関連業務を担当。現在はTVCMなどのマスコミュニケーション、リアルイベント、ソーシャルメディアを活用したSUUMOの統合的なブランドコミュニケーションを担う。

ファン数は63,000人以上、SUUMOのソーシャルメディア活用法に迫る

Q. SUUMOブランドで運用されているソーシャルメディアについて教えてください

 FacebookとTwitterを中心に、モバゲーやグリーでも同じような取り組みを行っています。

 また、メディアだけでなく、「SUUMO NINJA」や「SUUMO JUMP」などのスマートフォン向けアプリ、Facebookとmixiで遊べる「SUUMO あるけ!ふどうさん」といったゲームアプリを提供しています。

Q. 各ソーシャルメディアの位置づけについて教えてください

 Twitterは話者がスーモ。スーモのキャラクターを伝えることが主な役割です。

 一方、Facebookは話者が編集部。ユーザーとのコミュニケーションを重視しています。FacebookではPoll機能(アンケート機能)も充実しているので、ユーザーが今どんなことに興味があるのかなど、ユーザーの温度感をつかむ場にしています。

 アプリに関しては、深いブランド体験をしてもらうため、無意識に、高頻度でSUUMOブランドに接してもらえるような作りにしています。いろいろな場で体験してもらって自然とブランド接触の頻度が高まれば、潜在層に対して細く長くアプローチし続けられます。ですから、こちらから無理にコネクトするのではなく、自然とエンゲージメントが蓄積されるような取り組みを心がけています。

Q. ソーシャルメディアの担当部署やメンバー構成について教えてください

 住宅カンパニーの経営戦略を担う部署が集まる企画室に属している「ブランドマネジメントグループ」が担当部署です。ソーシャルメディアを担当しているというよりは、SUUMOというブランドを通したユーザーコミュニケーションを統括しています。

 全体を統括しているのが私とGMの2名で、実務を担うメンバーが5人います。ですが、皆ほかの業務も兼務しているので、ソーシャルメディアも含めたブランドコミュニケーションの担当者は実質2~3名といったところでしょうか。最近は必要なスキル要件が明確になってきたので、ユーザビリティに知見のあるメンバーや、ログを解析できるエンジニアなど、各分野のプロフェッショナルの中から、コミュニケーション能力の高い人材を集めています。

Q. 田島さんご自身は、どのような経緯でソーシャルメディア担当に着任されたのでしょうか?

 リクルート入社当初は、各事業部のインターネット戦略推進をサポートするIM室に所属していました。その後、住宅カンパニーに異動し、SUUMOの前身である『住宅情報ナビ』の立ち上げ時には集客を担当しました。

 そこから2~3年ほど、『スマッチ!マンション掲示板』というCGMサイトの運営に携わりながら、ユーザーの声を聞いていて、時代がソーシャルに移行しているのを感じ、ユーザーの移行とともにソーシャルへとシフトしていきました。

 職業柄、プライベートでもなるべく早く新しいツールを使うようにはしていました。特にFacebookの利用を開始したのは、早かったと思います。Facebookが「来る」と言われている理由を探りたかったのと、Twitterやmixiとの違いを肌で知っておく必要を感じたので。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/11/10 19:38 https://markezine.jp/article/detail/14582

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