まとめ:消費者意見を取り入れたデザイン最適化の重要性
これまでの連載でも取り上げたように、現在のビジュアルデザインの決定は、ユーザーによる仮説検証プロセスが欠けているため、作り手側の少数意見によって決定されていく事がかなり多いことが分かっています。
今回は株式会社インテリジェンスのDODAの事例を紹介しましたが、ビジュアルデザインに対してユーザーがどのような印象を抱いているのか把握した上でデザイン決定を行うことで、ユーザーからの好感度やサイト滞在時間が向上するなどの効果が得られることが分かりました。また、戦略的に目指しているブランドイメージがクリエイティブで体現されているのか確認する事で、デザインと戦略のズレを事前に防ぐ事にも役立ちました。
実際の行動を行うのは、作り手側でなく受け手のユーザー。ユーザーがどう思うか、ユーザーがどう見るかを把握し、ビジネス視点とユーザー視点のマッチしたポイントにて魅力的なビジュアルを作り上げる事によって、マーケティングの一貫性が確保され、最終的なビジネスゴールを達成する事に繋がっています。
ターゲティングなどの広告手法が発展して行くとともに、ターゲットがどう見るか、ということがますます重要になっていきます。その中で、株式会社インテリジェンスのDODAの事例のようにビジュアルの仮説検証プロセスを怠らない姿勢が、効果を生むために必要になるのではないでしょうか。